今さら聞けない「ワイヤレスイヤホン」の選び方、5000円台の逸品も

日刊SPA! / 2020年7月4日 6時50分

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Ankerのイヤホン(筆者私物)

 いつの間にか時代に乗り遅れてしまった、ということは恥ずべきことだろうか。しかし、テクノロジーの進化は日進月歩だから「気がついたら自分だけがアレを持っていなかった」というのは誰にでも起こり得る。ひとつ例を挙げると、完全独立型ワイヤレスイヤホンだ。このガジェットは数年の間に長足の進歩を遂げている。

 性能が向上すると同時に、価格も手頃になった。ワイヤレスイヤホンは、今やオフィスワーカー……いや、サラリーマンの必需品となりつつある。

◆数年間で性能は大幅向上

 現行のiPhoneには、イヤホンジャックはない。Lightningプラグに接続するイヤホンジャックも販売されているが、それよりもBluetooth接続式のワイヤレスイヤホンを使ったほうがより簡単だ。バッテリー持続時間の縛りはあるものの、有線式イヤホンのように収納時に線が絡みつくことはない。もちろん、断線による故障も起こり得ない。

 そもそも、バッテリー持続時間も数年前の製品に比べて長くなっている。2016年に発売されたAppleの初代AirPodsの連続再生可能時間は5時間弱。同時期に開発された他社製品のそれはせいぜい3~4時間といったところだ。充電ケースの電力と組み合わせれば大抵は24時間以上の使用が可能だが、酷い製品になると半日ですべての電力が枯渇してしまう。

 それに加え、前世代のBluetoothバージョンの製品では音ズレが発生する。音声通話ならまだ問題はないかもしれないが、たとえば動画を視聴する時は音ズレが致命的な要素になってしまう。ならば有線式イヤホンのほうがいいのでは……と思うのは無理のないことだ。

◆5000円イヤホンの実力

 そんなワイヤレスイヤホンの欠点が、ようやく改善されつつある。イヤホン単独のバッテリー持続時間は大幅に伸び、またBluetoothのバージョン進化によって音ズレも殆ど発生しなくなった。しかも、価格も安い。1万円以下、もっと言えば5000円程度でもいい製品が手に入るようになったのだ。

 筆者個人が最近購入したものを、以下に挙げたい。

 2010年代のモバイルバッテリーの製造で有名になったAnkerがAmazonで製品を出している。価格は4999円だが、筆者はこれを1000円引きのタイムセールで買ってみた。

 イヤホン単体では最大7時間、ケースも入れると最大40時間の持続時間である。自動ペアリング機能搭載で、Bluetoothバージョンは5.0。これだけの性能の製品であれば、2年前なら1万数千円の値をつけても売れていたはずだ。

 粗悪品では、決してない。しばらく使ってみたが、充電もペアリングもスムーズにこなせるし動画視聴の際の音ズレもまったく感じない。マイクも内蔵されているから通話やオンライン会議にも利用できる。

 2020年の今では、イヤホン単体で最大12時間以上再生可能という製品が存在する。それらが上位機種になっていることを考えると、今回紹介した製品の値付けはむしろ妥当かもしれない。

◆良品の見分け方

 ただ、Amazonを始めとするオンラインショッピングにはいろいろと落とし穴が仕掛けられている。5000円以下の製品には、無名メーカーの粗悪品が混ざっていないとは言い切れない。今の時代では当たり前の自動ペアリング機能やBluetooth5.0に対応しておらず、そもそもバッテリー持続時間も公称より遥かに短いという代物だ。ここは多少でも疑ってかかるべきだが、一方で真面目に製品開発を行っている新興メーカーもあるからその見分けは簡単ではない。

 一番いい方法は、目を付けた商品のメーカーについて調べることだ。具体的に書けば、そのメーカーが日本語の公式サイトを作っているか否かである。

 製品の質は、公式サイトの質と基本的にはイコールだ。日本語という、地球規模で見ればあくまで地域限定の言語に対応しているということは、それだけ顧客対応に費用を投じているということ。粗悪品ばかりを売りに出すメーカーにはできない。言い換えれば、Amazonでの衝動買いは極力控えるべきという意味でもある。<文/澤田真一>

【澤田真一】
ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー』

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