マンション上の部屋の騒音問題。苦情を入れると逆ギレされた…どうしたら?

日刊SPA! / 2020年7月11日 8時51分

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※写真はイメージです

 平穏な日常にある日突然“修羅場”が訪れる。見て見ぬフリをしているだけで、誰もが常にそんなリスクと隣り合わせで生きている。一寸先は闇、人生の落とし穴にハマったとき、生還できるかどうかの分岐点はどこにあるのか? 修羅場を突破する秘策がここにある!

◆マンションに「騒音家族」。苦情を入れるも逆ギレ

●吉住 隆さん(仮名・42歳)/ITエンジニア
 1年前、マンションの上の部屋に引っ越してきた4人家族の生活音に参っています。子供が走り回る足音や叱る声が、毎晩遅くまで聞こえてきます。そして、早朝5時には散歩を催促する室内犬が吠える声。生活音を録音して他の住人と一緒に改善するように伝えると「この程度の足音でとやかく言われる筋合いはない。録音までするなんて、頭がおかしい。そちらが引っ越ししてください」と逆ギレ。マンションの雰囲気は最悪で、本気で引っ越しを検討中です。

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 ひとたび巻き込まれると、延々と苦しめられる「隣人トラブル」。国土交通省の「平成30年度マンション総合調査」によると、居住者間のトラブルで最も多いのが「生活音」(38%)だ。不動産アドバイザーの穂積啓子氏は、「まずは、物件選びが重要」と語る。

「内見時に、窓から入ってくる環境音、階段や廊下の足音など、音の響きを確認してください。業者に『過去の騒音トラブルの有無と対応策』について質問するのも忘れないように」

 だが、今回の事例のように後々トラブルに見舞われることもある。

「直談判しても円満解決に至るケースはほとんどない。また、壁を叩いたりして改善を促そうとする行為も、相手の感情を逆撫でして逆効果です。むしろ、『私たちこそ被害者だ』と主張されるきっかけを与え、さらなるトラブルに発展する恐れがあります」

 基本、管理会社や自治会など第三者を交えた話し合いが解決策となるが、それでもこじれてしまった場合、警察を呼ぶことも有効だと元警視庁刑事の吉川祐二氏。

「民事不介入とはいえ現場に出た警官は必ず状況をメモせねばならず、記録が残る。このとき、警官を味方につけようと誇張すると悪印象を持たれるので、あくまで事実を列挙することが大切です」

◆<隣人トラブルの突破術>

1:内見時に部屋やその周辺の音の響きを細かくチェックすべし
2:直談判はさらなるトラブルを招く恐れあり。自己解決は避けるべし
3:民事不介入とはいえ通報は有効。警官には誇張せず事実を伝える

【穂積啓子氏】
不動産アドバイザー。宅地建物取引士。ロータリアン・ホーム(大阪市天王寺区)不動産部部長。『不動産屋は見た!』(朝比奈ゆか著/東京書籍)の主人公のモデルでもある

【吉川祐二氏】
元警視庁刑事。防犯コンサルタント。オフィスワイズ調査探偵事務所代表。映画・ドラマなどの警察監修を務める。ワイドショーのコメンテーターや講演など、幅広く活動中

<取材・文/週刊SPA!編集部 イラスト/神林ゆう 取材協力/ユンブル>

―[修羅場の突破術]―

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