「ラーメン二郎を超えた」と噂のインスパイア店。本家より旨いってホント?

日刊SPA! / 2020年7月20日 8時52分

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小ラーメン(900円)。麺の量は250グラムだ

 東京・東十条で行列を作っていた人気ラーメン店「麺処 ほん田」がメニューを一新して秋葉原に移転、麺類の最低価格1100円という高級ラーメンを提供することで話題を集めている。

 そんな中、閉店(移転)したはずの東十条の店が再び開いたという情報が。何が起こっているのか、実際に行ってみた。

◆二郎系ラーメンとして再始動

 JR東十条駅から徒歩4分程度、交差点に店を構える「麺処 ほん田」の前には、お昼前だというのに15人ほどの行列ができていた。

 今年の3月いっぱいまでこの場所で営業をしていた同店の看板メニューは、動物系と魚介系の出汁を芳醇に使った清湯スープの醤油で、飛び道具的なものの少ない、地に足のついたラーメンといったものだった。しかし、再開された店に近づいてみると「提供前にスタッフがお伺いします。ヤサイ、ニンニク、アブラ、カラメ…」という張り紙が出ている。

 なんと、「麺処 ほん田」の看板はそのままに「二郎系」のラーメン店に変身を遂げていたのだ。

 とすると心配がひとつある。行列の中に70代後半と思しき細身で小柄なおばあさんが並んでいる。もしかして、かつての「ほん田」と間違えていないだろうか。

 筆者も行列に並び、およそ30分で入店。移転した秋葉原の店では、同じくらいの行列で1時間ほど並んだが、土地柄なのかカウンターだけの店舗だからか、回転はこちらの方がかなり早い。

◆ネット上では「本家超え」との声も

 メニューは基本のラーメン(ミニ・小・大)に辛いメニューも。席に案内されてしばらくして出てきたラーメンは、まさに二郎系。ヤサイマシにしたこともあり、二郎系の喜びのひとつである迫力の標高が出ている。しかし、二郎で感じられる爆発音がしそうな程のバイオレンスな印象はなく、店の矜持が感じられる丁寧な雰囲気。

 頂上に盛られたアブラをつけながらヤサイからいただくと、甘じょっぱいアブラがしっかり野菜の味を引き立てていて箸が進む。スープは、とんこつの出汁に醤油を合わせたもの。大釜でじっくり炊かれたとんこつのパンチで芯が通っていて、長年の行列が証明している「ほん田」の醤油の美味しさが香る。

 ネットではここ「ほん田二郎」はすでに、本家を超えているという声まで上がっているが、しっかりと「ほん田」が感じられるスープがその所以なのかもしれない。麺は、太い縮れ麺で固ゆで。すするのではなくわしわしと噛みながら食べていると「あぁ、二郎系を食べている」という満足感が湧き上がってくる。

 何より白眉なのがチャーシュー。厚さ1cmを超える“ブタ”が2枚も入っている。それぞれ別の部位のものだが、特に豚バラロールの美味しさが圧倒的だ。肉の旨味、油の甘み、柔らかさ。好みの範疇を超えて「本家に勝っている」と思わず言ってしまいそうになるほどだ。

◆3割は女性客

 トータルでのバランスも、二郎系でありながら「ほん田」らしい丁寧さが随所に感じられてバランスが良い。実はこのラーメン、唐突に現れたわけではなく、秋葉原に移転前の水曜日の特別営業時に提供され、洗練させてきたものなのだ。

 小ラーメンでも満足のボリュームで、且つ、本家のようなある意味で威圧的にも感じられるコールやルールはない。そのお陰か、筆者の前後にならんだ客には女性が3割ほどいた。なお、件のお婆さん、筆者の心配をよそにミニラーメンを美味しそうに食べていた。これ目当てで来ていたようだ。

 男らしさが前に出て、一種排他的でさえある二郎だが、ここ「ほん田」の二郎系は、すでに老若男女に愛され始めており、二郎系の入り口としてはうってつけの店になっていく予感があった。<取材・文/Mr.tsubaking>

【Mr.tsubaking】
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

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