あおり運転されても、スマホを相手に向けるのは危険。元刑事が警告

日刊SPA! / 2020年7月25日 8時53分

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 平穏な日常にある日突然“修羅場”が訪れる。見て見ぬフリをしているだけで、誰もが常にそんなリスクと隣り合わせで生きている。一寸先は闇、人生の落とし穴にハマったとき、生還できるかどうかの分岐点はどこにあるのか? 修羅場を突破する秘策がここにある!

◆あおり魔にスマホを向けるとさらに罵声がヒートアップ

●井田昌義さん(仮名・46歳)/市役所職員
 家族旅行の帰宅途中、高速道路で突然、黒のセダンにべたつきされ、車線変更しても執拗にあおってくるので、怖くなってサービスエリアに入りました。すると、セダンも追いかけてきて、窓ごしに怒鳴り散らしてくる。家族は怯えきってしまい、証拠を残そうとスマホのカメラを向けると、さらに激高。車を蹴り飛ばし始めたので通報すると、警察が到着する直前まで怒鳴り続けて消えました。旅行の思い出が一瞬で悪夢となり、今でも怒鳴り声が耳を離れません。

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 昨年、ワイドショー番組を席巻した「あおり運転殴打事件」。凶悪なあおり魔にはどう対処すべきか? 交通トラブルに詳しい自動車ジャーナリストの佐藤篤司氏に聞いた。

「後方からあおられた場合、落ち着いて『2秒弱以上の車間距離を取る』『5秒に1回、目が合わないようにルームミラーで後方を確認する』。ドライブレコーダーは上書き保存されないよう、メモリー残量を確保して音声録音機能をオン。クラクションやパッシングは刺激することになり禁物です」

 だが、あおられ続ければ、パニックに陥り、大事故を招く恐れも。

「身の危険を感じたら、サービスエリアなど人目に触れる場所に避難。困難なら道路の左端(高速道路では路側帯)に寄せた後、ハザードを点灯したままドアをロック。窓は開けず、警察に通報します」

 そして、「警察が到着するまで通話は切らない」と元警視庁刑事の吉川祐二氏。

「スマホのカメラを相手に向けるのは、銃を突きつけているのと同じ。警察に実況中継したほうが、危機感を強く訴えられます」

 最後に予防策として、「ローカルルール」には注意と佐藤氏。

「ウインカーを出さずに曲がる“岡山のノーウインカー”のように、ローカルルールはトラブルの引き金になりやすい。旅行する際はリサーチしておきましょう」

◆<あおり運転の突破術>

1:ドライブレコーダーのメモリー残量を確保し、音声録音機能をオン
2:パニックになりそうなら停車。ドアを絶対に開けず、警察に通報
3:カメラを相手に向けない。警察に実況中継しながら待つ

【佐藤篤司氏】
自動車ジャーナリスト。日本自動車ジャーナリスト協会会員。“車のある生活をいかにして楽しむか?”をメインテーマに、一般誌・新聞などの幅広いメディアで編集・執筆に携わる

【吉川祐二氏】
元警視庁刑事。防犯コンサルタント。オフィスワイズ調査探偵事務所代表。映画・ドラマなどの警察監修を務める。ワイドショーのコメンテーターや講演など、幅広く活動中

<取材・文/週刊SPA!編集部>

―[修羅場の突破術]―

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