ダイソーの550円モバイルバッテリーは使える?iPhone11で試したら…

日刊SPA! / 2020年8月4日 15時53分

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ダイソーで購入できるモバイルバッテリー。カラーバリエーションは白と黒の2種類

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 最近スマホを2台持ちする人が増えてきました。「仕事とプライベートを分けたい!」という人が大多数を占めるかとは思いますが、なかにはタブレットとスマホやガラケーとスマホなんて人も。

 そんな昨今のスマホ2台持ち事情ですが、長時間の外出時に困るのがバッテリーの残量。モバイルバッテリーの値段も熟れてきたので、外出の際はモバイルバッテリーを持ち歩いているという人も多くなりました。

◆2019年度から義務化がスタートしたPSEマークとは?

 さて、そんなモバイルバッテリーですが、大陸製などの激安モバイルバッテリーが増えたことで、発火事故なども増えてきました。

 そこで、2019年2月からモバイルバッテリーはPSE(電気用品安全法)の規制対象になりました。そのため、現在では業者による販売は無論のこと、個人間でのフリマサイトなどの売買でもPSEマークのないモバイルバッテリーの販売は禁止となっています。

 このPSEマークですが、販売するためにただ刻印すればいいというものではありません。電気用品安全法にのっとった試験を行い合格しなければいけないのです。とはいえ、あくまでも自主的な検査。悪質な業者による“PSEマークをただ付けただけ”というモバイルバッテリーが存在している可能性もあるのです。購入の際には、値段だけに惑わされず、メーカーのブランド力なども気をつけて見ておくべきでしょう。

◆モバイルバッテリー購入時にチェックしたいポイントは?

 もちろん、モバイルバッテリー購入の際は、価格が非常に気になると思いますが、きちんと確認したいのは表記容量と実容量です。最新のiPhone11で容量を見てみましょう。

 iPhone11のバッテリー容量は3110mAhです。iPhone11が3000mAhほどだから、モバイルバッテリーも3000mAhあれば十分だろうと思って購入を考える人もいるかと思いますが、モバイルバッテリーの表記容量はあくまでもモバイルバッテリーに搭載されているバッテリーの容量です。

 スマホに使われているリチウム電池は3.7V、モバイルバッテリーのUSBポートは5.0V。この電圧の差は 3.7V×3000mAh=11.1Wh÷5.0V=2200mAhが理論値となります。そしてここに昇圧回路の効率が加わります。

 どんなに効率がいい回路を組み込んでも90%ほどになってしまうので、実際は2200mAh×0.9=1980mAh。つまり、3000mAhのモバイルバッテリーでiPhone11に充電できる容量は、1980mAhが上限となるのです。

 まあ、こうしたややこしい計算式などは考えず、表記容量の60%ほどが充電で使える容量と考えて差し支えありません。

◆激安のダイソーモバイルバッテリーは使えるのか?

 上記を踏まえたうえで、ダイソーで税込み550円で購入できる4000mAhのモバイルバッテリーを見てみましょう。

 まずはPSEマーク。これはきちんと記載されており、問題なく現在でも販売できるPSE法に沿った製品であると言うことが伺えます。100円ショップだからといって怪しい商品は取り扱っていないことが伺えます。

 次に容量。表記容量容量は4000mAh、5V充電で使える容量は2480mAhの記載があります。60%程なのでこちらも基準通りのスペックとなっているのが伺えます。

 出力が5V1Aというあたりが、やや今どきのスマホには若干の力不足であるのは否めませんが、記載通りの性能ならばiPhone11を80%近く充電できるはずです。

 というわけで、このダイソーモバイルバッテリーを、実際にモバイルバッテリー用のテスターを使いチェックしてみました。結果は、実容量2134mAhと記載よりやや低めですが、iPhone11を電池切れから約68%まで充電可能となりました。

 この結果は価格と性能で照らし合わせてみれば及第点。小さく、軽くて持ち運びしやすいので便利に使えること間違いなしです。以上、モバイルバッテリー選びの参考にしていただければ幸いです。

【板倉正道】
テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク

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