代代代、怪作『∅』を手に自粛期間に立ち向かう_コロナ禍のアーティストたち

日刊SPA! / 2020年9月13日 6時50分

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代代代(左から梨央、出雲なる、丹南偲穂、ヒメカノン、宮衣 紗羽)

 アイドルファンやいわゆるうるさ型の音楽ファン界隈で代代代の初のフルアルバム『∅』が話題だ。

 2016年に大阪で結成されて以来、ブレイクコアやハードコアテクノなど、とにかくハードコアなサウンドをベースにした楽曲群で注目を集めていた代代代。去年末には志を一にするnuance、NaNoMoRaLらが所属するMINIMARING STUDIOと、自身のレーベル・DEMON TAPESが経営統合し、ファンクラブを組成したり、ライブ・イベント数をさらに拡充したりするなど、その活動範囲を広げている。そして今年5月にはこれまでの楽曲の指向性をさらに先鋭化して、界隈を驚かせた『∅』を発表した。

 かように昨年から今年にかけて意気揚々と活動を繰り広げてきた彼女たちを待ち受けていたのは、ご存じのとおり新型コロナ禍である。当然ながら活動を制限することを余儀なくされた中、メンバーはなにを思い、なにをなしたのか。現在休養中のヒメカノンを除く4人に話を聞いた。

――代代代は3月後半にライブが軒並みライブが中止になって、7月末にやっと大阪・OSAKA MUSEでワンマンライブを再開しています。

一同:はい。

――そのライブのなかった4カ月間、いわゆる自粛期間ってなにをなさっていました?

梨央:なにしてたんやろ?

宮衣紗羽(以下、宮衣):料理じゃないの?

梨央:そうだ。なむ(丹南偲穂)が小学校のときにうどんを打ったことがあるって話していたから「私もヒマだからやってみよ」と思って始めたらハマったんだった。

――春の間、うどんを打ち続けていた?

梨央:いや、さすがにうどんばっかりだと飽きるので、最近はオートミールばっかり作って食べてます(笑)。

宮衣:それはそれで飽きひん?

――そんな気もします(笑)。そういう、さわさん(宮衣)はなにをしていました?

宮衣:ゲームかなあ。『あつまれ どうぶつの森』と、あとなんか人を撃つやつ。

出雲なる(以下、出雲):『フォートナイト』?

宮衣:それだ! それしかやってないです。

出雲:さわさんとNintendo Switchでフレンド登録してるから毎日ビックリしてたんですよ。すごい遅い時間に突然Switchがピョン!って鳴るから、慌てて「なに!?」って画面を見てみたら、必ずさわさんがゲームを始めてて。

宮衣:うん。陽の光が浴びるのは苦手だけど散歩は好きだから、夜中に出かけて、帰ってきたらゲームしてた。

――出雲さんもゲームをやってました?

出雲:『あつまれ どうぶつの森』と『太鼓の達人』をやってたのと、あと近所を爆走してました。

――「近所を爆走」?

出雲:ライブもレッスンもなくなっちゃったから、体力作りのために走ってました。

――みなさんもやっぱり身体作りはしていた?

丹南偲穂(以下、なむ子):確かに私も筋トレはしていたし、声を出してないと不安だったからひとりカラオケはしてました。ただそれ以外は基本的には毎日寝てたのと、Uber EATSにハマったくらいで。だから寝て食べて寝て食べてしかしてない。一切外に出てなかった気がします。

――そうやってなかなか外に出られない状況、音楽活動を控えなきゃいけない状況に不安や焦りってありました?

梨央:あったし、それを解消する方法はなかったですね。代代代としての活動の先は見えへんし、コロナの終わりも見えんっていう不安をごまかす方法が思い付かなかったから、なるべくコロナのことは考えないようにしてました。

なむ子:でも私は普段あんまりツイキャスとかしなかったんですけど、このタイミングだからということでちょっとやってみるようになりました。正直、最初はイヤやなあ、と思ってたんですけど。

――実際、ひとりしゃべりのツイキャスってけっこう不思議な行為ですよね。電話と違って通話相手がいるわけではない。極論するなら、家で声のデカいひとり言を言っているだけなんだけど、カメラの向こうの誰かを想定したおしゃべりをしなきゃいけない。

なむ子:でも始めてみたらけっこう楽しいし、ヘタクソではあるんですけど、それでも少しはひとりでもおしゃべりできるようになったかな? とは思ってます。

宮衣:私もコロナがあってからSNSにポジティブになれたところもあるかな、と思っていて。それまではTwitterってほとんどせんかって。でも自粛期間になってからはみんなに忘れられるのが怖くなって……。

――けっこうなペースで自撮りを上げてますよね。

宮衣:はい(笑)。そうやって自撮りを上げたり、ツイキャスをやってみたりしたら、ファンの人もけっこう喜んでくれて。それがうれしかったから、今はSNSをがんばろうって思えてます。

梨央:実はツイキャスってけっこう楽しいですし。もともと私がしゃべるのが好きで苦じゃないっていうのもあるんですけど、特に(配信時間が)30分を過ぎると時間が経つのがめっちゃ早いんですよ。

なむ子:わかる!

宮衣:ちょうどそのころから自分の中でも話が盛り上がってきて……。

梨央:で、こっちの話が盛り上がるとコメントもバババババって集まるし。やってることはウチでひとりでしゃべってるだけなんだけど、観ている人もちゃんと話の内容に反応してくれるから面白いんですよね。

◆ネットをザワつかせたニューアルバム

――ただ代代代って自粛期間中、ほかのグループに比べるとネットでの展開はちょっと控えめでしたよね。日替わりでメンバーそれぞれがパーソナリティを務める帯番組のようなツイキャスを毎日配信していて、そのほかには5月27日リリースのアルバム『∅』の試聴会と、プロデューサーの小倉ヲージさんとのトークイベントを開いてはいたけれど。

梨央:あとはネットサイン会をやったくらいですね。7月27日にライブ配信はしたけど、あれはOSAKA MUSEにお客さんを入れたワンマンライブの中継だったし。

――無観客配信ライブはやってないですよね。

梨央:だから「自粛期間中にネット経由でお客さんが増えた」みたいな感覚はなくて、むしろアルバムが出たら新しいお客さんが増えた感じがしています。

出雲:うん。私もさわさんやなむさんと一緒で、SNSが得意じゃなくて、コロナになってようやく「代代代」とか「出雲なる」で検索して見つけたオタクの人たちをTwitterのリストに入れるようになったんですけど、アルバムが出てからはそれまで知らなかった人……特にバンド界隈というか、音楽をやっている方がツイートしてくれるようになった印象はあります。

梨央:アルバムをリリースしたのをきっかけにそういう人たちが代代代のことを好きになってSNSで「あの曲がよかった」って発言してくれたり、ネットサイン会でチェキを買ってくれたり、そういういい流れができました。

――街に遊びに出かけるのもままならないご時世にあって、CDリリースというリアルイベントでネットをザワつかせた、と。

梨央:自粛期間ど真ん中の5月に出したのに、みんな盛り上がってくれたし、あれは代代代にとって大きなできごとでした。

――実際『∅』って怪作だと思うんですけど、デモを渡されたときや、レコーディングしているとき、メンバーご自身には「あっ、これはいつも以上にスゴい」みたいな感触はなかった?

宮衣:代代代の曲ってこれまでもほかのアイドルさんの曲とは全然違うのはさすがにわかってたんですけど、特に今回は(収録曲の)「ボロノイズ」のデモが届いたとき「あっ、これは違う」ってなりました。

――13分以上にわたって延々と6拍子と7拍子のドラムをループさせている上に、ドラムと声で聴かせる渋めの編成から曲が始まったかと思ったら、曲が進むごとにどんどん派手なシンセやギターがガンガン重なってきて。最終的にはサイケというかプログレというかみたいなノリになっちゃう曲ですもんね。

なむ子:「ボロノイズ」もそうだけど、ほかの曲もデモが届くたびに「なんか、この曲わからへん!」「ヤバい!」ってなって。ただ、その反対に正直な話「これはワンチャンあるかも」とも思ってました(笑)。

梨央:これまでのアルバムももちろん好きなんですけど、今回のアルバムはメンバー全員特に好きなんですよね。

出雲:しかも聴いたり、レッスンで振りを覚えたりするたびに好きな曲が変わりません? 私、今は「愛ね暗いね」が好きなんですけど……。

なむ子:私もみんなにオススメしたいのは「愛ね暗いね」で、個人的に好きなのは「細胞」かも。

宮衣:でも、いず(出雲)、このあいだは「棺桶だらけかと思った」が好きって言ってなかった?

出雲:そうなんですよ。しかも私、「くちうつしうつくしゐ」も好きだし、最近は「8 BIT GAG」も気になるし……。

梨央:そうなるの、すごいわかる。だから代代代のメンバーはアルバムに入ってる曲全部が好きだし、オススメなんです(笑)。

――レコーディングも楽しかった?

宮衣:いや、レコーディングのときはちょっと不安でした。デモには小倉さんの仮歌が入ってたんですけど、それがよかったから「やっぱ小倉さんスゲー」ってなったんですけど、そのあと自分が歌うことを考えたら怖くなっちゃって。「自分にできるんかな?」って。

出雲;私もデモを聴いているときは自分で歌う実感がなくて。普通に聴きながら「へえ、めっちゃいいな」って思ってて、レコーディングが近付いてから「そういえば、あれ、私に歌えるんかな?」ってなってました。

宮衣:しかもレコーディングのとき、小倉さんって特になにかを言ってくれないんですよ。アルバムを録っているときも私が「これでイケてるんかな?」ってなっても小倉さんは「イケてる」しか言わないから「大丈夫なんかな?」と思いながら歌ってたたし。だからCDがちゃんとイケてたので「スゲー」ってビックリしました(笑)。

――そして、ファンもちゃんと「スゲー」となった。

宮衣:でもアルバムが出たときの反響がデカすぎたので、ライブで披露するとき「なんだ、ライブだとそうでもないやん」って思われへんかな? という心配もあって。これからはみんなをガッカリさせないようにパフォーマンスをがんばろうって思ってます。

なむ子:うん。私は梨央たちみたいにはエゴサをしてない……「『ボロノイズ警察』の警察」みたいなことをしていないから(笑)、実はネットでの騒がれ方はそんなにわかってなくて。「なんかネットで盛り上がってるっぽいなあ」という感じしかしてないから、ライブのお客さんの入りやノリを観たとき、初めて慌てられる気がするんです(笑)。だからみんなに「代代代、やっぱりスゴいやん」って思われて、私がちゃんと慌てられるようなパフォーマンスをしたいですね。

◆応募理由は「大阪拠点のアイドルグループだから」

――出雲さんは去年の9月に、今、活動休止中のヒメカノンさんと一緒に代代代に加入しています。

出雲:はい。

――で、今回の『∅』が出雲さんにとっては初めての全国流通盤ですよね。

出雲:そうですね。去年の10月に出したシングル『すべては薄命の中で』はライブ会場限定CDだったので。

梨央:自分の声が入ったCDがCD屋さんで売られるの、今回が初めてなんか。

出雲:だから難波のタワーレコードに自分のCDを見に行きました(笑)。

――アイドルコーナーの試聴機で聴けるようになっていたり、けっこう大きく展開されていましたよね。

出雲:あれも私が盛り上がりを実感できた理由のひとつというか。梨央さんやさわさんやなむさんと違って、前のCDと比べることができないから「今回はスゴい!」みたいな実感があんまりなかったんだけど、タワーレコードの代代代コーナーを見てやっと「スゴい!」ってなれた気がします。昔の知り合いから「タワーレコードで見たよ」ってメールが来たりもしましたし。

――さっきさわさんも言っていたとおり、小倉ヲージさんの手による代代代サウンドって、いわゆる「アイドルポップ」とは明らかに違うじゃないですか。

梨央:ヤバいですよね(笑)。

――そもそもの話なんですけど、みなさんはなぜそのヤバい曲を書く人のアイドルプロジェクトに参加することに? まずはオリジナルメンバー3人からお話を聞かせてもらえますか。

梨央:私は知り合いの人に小倉さんがオーディションをやっていることを教えてもらって。その人が「小倉さんはスゴい人だから受けてみたらいいと思うよ」って言ってくれたからですね。その話を聞いたあと自分でも小倉さんのことをいろいろ調べてみたんですけど、あんまり情報が出てこんかったので……。

――いや、当時の小倉さんって、うてなゆきさんのソロプロジェクト・細胞彼女をプロデュースしてましたよね?

梨央:私の検索のしかたが悪かったからなのか、細胞彼女さんのこともあんまり出てこなかったから、完全に知り合いの人の情報だけを信用して受けてました(笑)。

――じゃあ、初期の楽曲のデモを受け取ったときの感想は?

梨央:幸運なことに「けっこう好きかも」って思えたんですよね。

宮衣:でも「TENPENCHii!!」って「これどこ歌えばいいんだろ?」って思わんかった?

梨央:思った! 最初に「スティーヴンモノリス」っていう曲と「TENPENCHii!!」っていう曲のデモをもらって、「スティーヴン」は変わってはいるけど歌えるかな、って思ったけど、「TENPENCHii!!」については普通に小倉さんに「これ難しすぎません?」って言ってましたから(笑)。

――小倉さんはなんとお返事を?

梨央:「そりゃそうやろうな」(笑)。それで曲を作った人もそう言ってるんだから「難しいなあ」って思いながら歌えばいいんだな、って思えるようになりました。

――さわさんと代代代との出会いは?

宮衣:当時アイドルオーディションを何個か受けてて、ほかのやつにも受かっていたんですけど、どれも東京やほかの地域が拠点だったんです。だけど、代は大阪拠点で活動するって聞いたので……。

――代代代に入った理由はそれだけ?(笑)

宮衣:いや、私はもともと激しい曲……やっていることは代とは全然違うけどPassCodeさんみたいな重たくて激しい曲をやるグループは好きだったし、ちゃんと細胞彼女さんの情報も見つけられていたので(笑)。オタクの人が上げていた細胞彼女さんの動画を観たときも「好きやな」って思ったし、代に入ってから渡された「スティーヴン」や「TENPENCHii!!」のデモも「どこを歌えばいいんやろ?」とは思ったけど、やっぱり「好きやなあ」って感じで聴いてました。

なむ子:私はホントに大阪拠点だからってだけで選んだ(笑)。梨央やさわみたいに下調べをしなかったから。

梨央:アルバムの評判もそうだし、基本調べ物をせんよな?(笑)

なむ子:うん(笑)。もし代代代がダメだったら東京に行こうと思ってたくらい、とにかくアイドルになりたい一心でオーディションを受けまくってただけだから、正直小倉さんのことも細胞彼女さんのこともあんまり知らなくて。オーディションの最後に「こういう感じになると思うから聴いといて」っていただいて、初めて細胞彼女さんの音源を聴いて「えー! めちゃくちゃ好き」ってなった感じなんです。

宮衣:私らすごいな。なんも調べもせずにオーディションを受けたグループが偶然大阪拠点で好きな曲をやってたから入っただけ(笑)。

なむ子:だから「なぜ代代代に?」って言われても「たまたまですっ!」としか言いようがない(笑)。

――途中加入の出雲さんは当然「たまたま」代代代のメンバーには……。

出雲:なってないですね(笑)。前の体制のころの動画をYouTubeで観て「カッコいいなあ」って思ってたし、メンバーのTwitterもフォローしていたので。ファンだから入りました。だから加入が決まってすぐに新曲のデモをもらったんですけど、梨央さんやなむさんやさわさんみたいにビックリはしなくて。「ああ、いつもどおりカッコいいな」って受け取ってました。

◆歌いたい人と断捨離したい人と背を伸ばしたい人と料理をしたい人

――最後にこの秋以降にやってみたいことってあります?

なむ子:……なにしよう? あっ、でもちょっと歌はがんばってみようと思っていて。このあいだからTwitterに歌ってみた動画を上げるって言ってるのに、今は上げる上げる詐欺みたいになってるから、2020年後半戦は歌いたいと思いますっ!

梨央:突然デカい声を出した!(笑)

なむ子:ここで宣言したら、さすがに私もがんばるかな、と思って。

梨央:でもそれってやらなあかんことになるってことじゃないの?

なむ子:大丈夫! 週1……。

一同:おーっ!

なむ子:ウソ! 2週に1曲は上げますっ!

――だいぶん日和りましたね(笑)。

梨央:しかもそれすら守れなかったら、このインタビューをスクショしてなむに送るから(笑)。

――かく言う梨央さんの2020年後半にやりたいことは?

梨央:背を伸ばしたいですっ!

――へっ!? 正直、もうオトナと呼んで差し支えのないお年ですよね?

梨央:でもハタチを超えてから1cm伸びたんですよ。今163cmだから、あと2cm。165cmになりたいんです。

宮衣:なんで165cmなん?

梨央:TWICEのモモが確か165cmだから。

――推しと身長をおそろいにしたい?

梨央:せめて身長だけでも一緒になりたいんです。

――いや、スゴいアルバムを作ったことだし、TWICEくらい売れましょうよ。

梨央:そりゃ売れたいけど、いきなりTWICEにはなれないと思うので、まずは165cmを目指します!

――ではがんばってくださいっ! 出雲さんのやりたいことは?

出雲:断捨離かなあ。ゴミを袋にまとめることはできるんですけど、ゴミ収集の時間までに出すのが難しくて……。

――それ、目標は断捨離じゃなくて早起きですよね?

出雲:いや、これが複雑で、ゴミ袋に入れたまま部屋に放置しておくと、そのうち「やっぱりこれいるかも」ってなって捨てられなくなっちゃうんです。

――なるほど(笑)。さわさんは今年の後半、やってみたいことってあります?

宮衣:普段全然やらないんですけど、梨央が料理しているのを見てると「あっ、いい女や」って感じがするから「私もいい女になりたいから料理ができたらなあ」とは思ってます。……絶対にやらない気はするけど。あと、今はとにかくライブ欲が強いから、ライブをやりたいですね。7月にようやく大阪でお客さんを入れたライブができて、8月には横浜と東京でもライブできたんですけど、新型コロナが騒がれる前に比べると全然少ないですから。

――DJ後藤まりこさんとクリトリック・リスさんの9月のツーマンツアー「まりクリ東名阪 天国と地獄ツアー」の大阪公演のゲスト出演も新型コロナの影響で取りやめになっちゃいましたもんね。

宮衣:あれは後藤さんがTwitterでゲストを募集していたので、応募したらおふたりやライブハウスの店長さんたちが選んでくださって。前からライブやトークイベントに呼んでくれていた後藤さんとスギムさん(クリトリック・リス)が気にしてくれていたのが、ホントにうれしかったですね。私たちも後藤さんの曲が好きで聴いていたし、ライブも観ていたので。

梨央:確かに「おっ、後藤さんと代は両思い?」って感じであれはうれしかった(笑)。

――先輩アーティストに愛されていることがわかったからこそ、ゲスト出演取りやめは悔やまれますね。誰が悪いわけでもないだけに。

宮衣:だから余計にライブ欲が溜まっちゃうんです。

――そういえば、最初の話に戻るんですけど、代代代はなんで無観客配信ライブをやらないんですか?

宮衣:小倉さんのこだわり? カメラを通して観られるのとお客さんの目で直接観てもらうのは全然違うからかなあ。

なむ子:確かに私、どこ見ていいかわからんかも。

梨央:でも1回やってみたいな。『Mステ』(テレビ朝日系『ミュージックステーション』)みたいで楽しそうだし。

宮衣:7月の配信はお客さんを入れたライブだったからカメラは基本的に固定だったんだけど、無観客だとカメラマンさんも自由に動けるから、見せ方も変わると思うし。代代代はライブハウスで爆音で聴くから楽しいタイプのグループだとも思うんですけど、ちょっと気になってます。

梨央:最初に話したツイキャスもそうだし、無観客のライブ配信もそうなんですけど、代代代って実はまだやってないことがいっぱいあって。実はそれが財産や可能性にもなっている気もしているので、そういうことにたくさん挑戦して、今までとはまた違う形で曲や情報を発信していけたらいいな、と思ってます。

取材・文/成松哲

##(プロフィール)
●代代代(だいだいだい)
大阪を拠点に活動するアイドルグループ。2016年9月に梨央、宮衣紗羽、丹南偲穂(たんなんしほ。当時たんなむ。)を中心に結成され、以来関西圏を中心に関東、東海などでもライブ活動を精力的に展開。音楽プロデューサー・小倉ヲージが手がけるブレイクコア、ハードコアテクノ由来の楽曲群で大きな話題を集める。また2017年には1st CD『伐伐伐』と2nd CD『戎戎戎』を、2018年には初のミニアルバム『戌戌戌』を発表。同年8月には大阪・梅田Shangri-Laで初のワンマンライブ『代代代代代代代』を開催し、10月には2ndミニアルバム『むだい』をリリースした。2019年冬には東京・渋谷Milkywayで東京での初ワンマンライブ『白い夜』を、大阪・OSAKA MUSEで大阪での2ndワンマン『黒い朝』を実施し、9月には大阪・味園ユニバースでキャリア最大規模のワンマンライブ『大代代代祭』を行った。同月には出雲なる、ヒメカノンの両名が加入し、現体制に。そして2019年末には所属レーベル・DEMON TAPESが、nuance、NaNoMoRaLらを擁するMINIMARING STUDIOと“徒党を組み”(経営統合し)、マネジメント体制を強化。2020年5月に初のフルアルバム『∅』を発表した。

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