ラジコン版『マリオカート』でさらに「玩具+ゲーム」路線へ進む任天堂

日刊SPA! / 2020年9月13日 8時30分

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―[絶対夢中★ゲーム&アプリ週報]―

 1985年に『スーパーマリオブラザーズ』が発売されてから35年。任天堂は9月3日に動画「スーパーマリオブラザーズ35周年 Direct」を公開し、さまざまな製品やコラボを発表しました。

 なかでも注目を集めたのが10月16日に発売予定のNintendo Switch『マリオカート ライブ ホームサーキット』。ミニ四駆ほどのサイズ感のラジコンカートを室内で走らせる製品です。

 セットには、ゲームソフトとマリオが乗ったラジコンカート(ルイージ版もあり)と4つのゲート、矢印看板が入っています。Nintendo Switchをラジコンのコントローラとして使い、部屋に置いた4つのゲートをカートで1周すれば、走った軌跡がサーキットになるという仕組み。そのあとは実際にカートを走らせて遊べます。

 カートに搭載されたカメラの映像がSwitch本体の画面に映し出され、リアル世界とゲームのサーキットが融合するAR体験が楽しめるのが斬新な点。6帖以上(約3.5m×3m以上)の段差のないスペースが必要で、Switchとカートを持ち寄れば最大4人まで対戦可能です。リアル世界で前を走るカートに、ゲーム内でカメのこうらをぶつけることも!? 室内で熱い駆け引きが楽しめそうです。

 この『マリオカート ライブ ホームサーキット』の情報が発表されるや「子どもの頃の夢がかなった! 嬉しすぎる」「うちがマリカーのサーキットになるなんてすごくない?」「ARで遊ぶマリカーすごく楽しそう!」「部屋を掃除しろと任天堂に言われた気がした」など、SNSでは大きな反響がありました。

 8月に全世界で発売された、レゴブロック上でマリオのフィギュアを動かして遊ぶ“レゴ×マリオ”の「レゴ スーパーマリオ」に続き、10月にはこのラジコン版『マリオカート』と、リアルな玩具と『マリオ』ゲームの融合が相次いでいます。

 新型コロナウイルスの影響で開業が延期となってしまいましたが、マリオの世界観が体感できるUSJの任天堂エリア「SUPER NINTENDO WORLD」も本来はこの夏にオープン予定で、マリオがゲーム世界から次々に飛び出していると言っても過言ではないでしょう。

 PS陣営がハードスペックを高めてPS5を発売するのと対照的に、任天堂はリアルな玩具に、TVゲームで培った技術や遊びのアイデアを入れ込む「アナログ+デジタル」路線に舵を切っているように見えます。

 ダンボールキットにJoy-Conを組み込んで遊ぶ『Nintendo Labo』を筆頭に、今後もSwitchの仕組みを使うアナログ+αのゲームが登場するものと思われます。

 たとえば『マリオゴルフ』なら、おもちゃのパターとパターマットにNintendo Switchを組み合わせる遊びも考えられますし、マリオではないですが、「シルバニアファミリー」のような『どうぶつの森』のドールハウス&ミニチュアセットへ展開するのもありでしょう。どういうゲーム性になるかは未知数なものの、仮に『スプラトゥーン』とルンバといった異色コラボで家電方面にも進出できるかもしれません。何と組み合わせるか、楽しみは広がります。

 前述の「スーパーマリオブラザーズ35周年 Direct」の発表では、そのほか『ゲーム&ウオッチ スーパーマリオブラザーズ』も反響が大きく、公式ショップではあっという間に予約終了となりました。こちらは懐かしい「ゲーム&ウオッチ」に2.36インチのフルカラーディスプレイを搭載し、ファミコンの『スーパーマリオブラザーズ』と『スーパーマリオブラザーズ2』、ゲーム&ウオッチの『ボール』(キャラがマリオ)が収録されているというもの。リチウムイオンバッテリー内蔵で電池交換不要なのも嬉しいところです。

 ソフトを入れ替えれば1台でさまざまなゲームが遊べるという点が「ビデオゲーム」の長所でしたが、これからはモノ感、アナログ感がますますヒットのカギを握りそうです。

【卯月鮎】
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

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