高畑裕太の“再始動宣言”がツッコミどころ満載 公式サイトには謎の生物動画が

日刊SPA! / 2020年11月29日 8時50分

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高畑裕太 official siteより

文/椎名基樹
◆母・高畑淳子は、芸能界復帰は「してはいけないこと」と言っていた

 スマホでネットニュースをぼんやり眺めていると、11月18日に俳優の高畑裕太がTwitterで「久しぶりに撮影の現場に行く」報告をしたというニュースが目に止まった。

「投稿する事が無さすぎて死にかけていた私のアカウントですが、今日めちゃくちゃ久し振りに撮影の現場に行く事を、ここに宣言します(腐死回避)」

 高畑裕太は16年8月に強姦致傷容疑で逮捕されたが、後に被害者側との示談が成立し不起訴となった。以降は芸能活動を休止しアルバイト生活などを行っていたが、19年8月に舞台出演で活動を再開している。逮捕時には、母で女優の高畑淳子が涙を浮かべながら記者会見をした。その時、息子の芸能界復帰は「してはいけないこと」と言っていたはずだけど。

 それにしても彼らしいよく言えば天真爛漫、有り体に言って無分別なツイートである。

「仕事に行くこと」は「宣言」するようなことではない。それとも高畑裕太は日常的に「宣言」をする習慣があり、同居する母親に向かってそれを行っているのだろうか。「私はママが作ってくれた朝食を、お腹いっぱい食べることをここに宣言します」みたいに。

 文末の「腐死回避」とは、俳優の仕事ができずに、自分もこのアカウントも腐って死んでいくことを回避できたと言っているらしい。しかしあの事件で、有罪判決が出ていたら塀の中だ。俳優の仕事ができないくらいで「腐死」などと言う神経がわからない。

 やたらと大げさに「宣言」をしたり、四文字熟語を自作したり、短い一文の中に「死」という言葉が2度も出てきたりするのは、彼の中に流れる「小学生イズム」の表れのように思える。

◆思わず笑ってしまった所信表明

 今年の8月23日に、高畑裕太は事件以来閉鎖していたTwitterとInstagramを再開し、そこで自身の公式サイトの立ち上げを発表した。それに伴いTwitterには彼の署名入りの所信表明書が添付されていた。これもまた彼らしい、とっ散らかった内容だった。

此の度、高畑裕太公式HP開設に伴いまして、
過去に凍結させたTwitter、およびInstagramを再開する事と致しました。
(略)
今は、こうして家族や、大切な友人と共に過ごしている毎日に感謝し、またゼロから、舞台映像、その他の文化芸術の存続、発展に努められる様、自身の表現力の向上に邁進したいと思っております。
何卒、温かい目で見守っていただけると幸いです。そして1日も早く、コロナウィルスの感染拡大、その他被害の収束を願い、日々、パートに励もうと思っております。

 事件以来閉鎖していた自身のメディアを再開するにあたって、所信表明をするならば、その理解を求める内容でなければ意味がない。それならば、事件に触れた上で「批判は承知しているが、俳優の道を進んでいきたい」と自らの情熱を訴えるべきなのではないか? この所信表明は内容がなく、且つ独りよがりに感じる。

 何気ない日常に感謝し、0から俳優修行を始める人間が、文化芸術の存続、発展まで口にしたらおこがましいとは思わないのだろうか? 自分の面倒も自分で見られないくせに。

 事件を起こした人間が普通「温かい目で見守って」などと言うだろうか? そんなことを求めずに、ただ黙々と俳優修行をするしか道はないと思うのだけれど。

 コロナの収束を願いつつ「パートに励もうと思っております」という、ずいぶん飛躍した宣言には、思わず笑ってしまった。それにしても「パート」って(笑)。

 なんだか高畑裕太のシッチャカメッチャカな頭の中を見ているような気持ちになった。シッチャカメッチャカであるが勢いだけはすごい。行間から鼻息が聞こえてくるようだ。

◆公式サイトに出てくる謎の生物はなに?

 このシッチャカメッチャカさを見ると、この所信表明は高畑裕太なりに、世間の理解を得るために、耳聞こえの良い言葉を並べたものの、ことごとくピントがずれているので、結局、自己中心的な主張が並んでしまったようにも思える。

 この所信表明の終わりに添えられた、獣のような虫のようなイラストが、また不釣り合いで、幼稚さに呆れて力が抜ける。このキャラクターは高畑裕太のトレードマークであり、TwitterとInstagramのアイコンにも使われている。多分本人が描いたのだろう。自己投影したキャラクターらしい。

◆「yuta takahata」が象徴するもの

 高畑裕太の公式サイトに訪れると、トップページでこのキャラクターが主役のアニメーションが始まる。ほぼキャラクターが大地を走るだけの内容が3分間あまり続きやたら長い。しかし見ているうちになんだか「孤独感」を感じる。アニメーションの最後は、毛筆の震えるような文字で「yuta takahata」と浮かび上がる。その周りにはオタマジャクシのようなものが蠢いている。それは高畑裕太の持て余すエネルギーを象徴しているように思える。それらに彼の「生きにくさ」が表れているように思えた。

【椎名基樹】
1968年生まれ。構成作家。『電気グルーヴのオールナイトニッポン』をはじめ『ピエール瀧のしょんないTV』などを担当。週刊SPA!にて読者投稿コーナー『バカはサイレンで泣く』、KAMINOGEにて『自己投影観戦記~できれば強くなりたかった~』を連載中

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