ユニクロ「+J」買ってはいけない/買うべきダウンジャケット
日刊SPA! / 2020年12月1日 8時54分

ライトダウンボリュームパーカ
―[ファストファッション、全部買ってみた]―
ファッションYoutuberのまとめです。普段はアパレル会社を経営するかたわら、ユーチューブやSNSなどを通じて、ファッションに関する役立つ情報を発信しています。
◆ユニクロ「+J」のダウンジャケットを本音レビュー
先日、発売され、大きな話題になっているユニクロとジルサンダーのコラボである「+J」。なかでも特に注目されていたダウンジャケットのラインナップからオススメアイテムとオススメできないアイテムを紹介していきます。
+Jとはユニクロとジルサンダーというデザイナーのコラボラインのことです。伝説的なデザイナーの一人なので名前を聞いたことがあるという方も多いはず。今回のコラボは現在のトレンドを反映し、考え抜かれたミニマルな表現でどんなスタイルでも合わせやすいアイテムをラインナップしているそうです。
発売前からとりわけ注目が集まっていたダウンジャケット。正直にレビューしていくので、ぜひ参考にしてみてください。
今回、紹介するアイテムはこちらです。
・ライトダウンボリュームパーカ
・ダウンオーバーサイズリブブルゾン
・ハイブリッドダウンオーバーサイズパーカ
◆ネットストアでは即完売の「ライトダウンボリュームパーカ」
まず、紹介するのは「ライトダウンボリュームパーカ」。
今回、こちらの白ダウンに注目している方が多かったらしく、ユニクロオンラインストアでは即完売になっていました。
「ライトダウンボリュームパーカ」という商品名の通り、通常のダウンに比べて軽いのが特徴。ユニクロでは通常ラインに「ウルトラライトダウン」という商品もあり、それと比較すると軽さは劣りますが、普通に着用するだけならこのライトダウンも十分軽いです。
また、商品名がボリュームパーカということでシルエットは少し大きめ。170cm、55kgの僕がSサイズを購入したところ、十分にオーバーサイズ感がありました。
ただ、オーバーサイズによくある「丸みがかったシルエット」というよりは「胴回りが少し細みになっているシルエット」です。直線的なシルエットになっていて、自然なタマゴ型というよりは直線的なシルエットで若干着こなしにくい形になっています。
◆撥水加工もあり、雨風への対策はバッチリ
素材感は見た目からハリ感が伝わるほど固めです。
640フィルパワー以上あるダウンを使用しており、防寒性に問題を感じる人はほとんどいないでしょう。
おまけに耐久撥水加工も施されているので、多少の雨ならフードをかぶることでしのぐことができそうです。
◆着こなしが難しい白のダウンジャケット
デザインを見ていくと、白を基調とした珍しいカラーリング。そもそもダウンでカラーリングをオールホワイトにしてしてしまうとボリュームが目立ち、なかなか着こなすのが難しいです。
このダウンはボディがホワイトの中でもジップや裏地を黒にすることで真っ白すぎる印象を軽減しているので、白のダウンジャケットとしては着こなしやすくなっているほうでしょう。
デザイン自体はかなりかっこよく、ボリュームパーカというトレンド感のある商品名ではありますが、シルエットが少し昔っぽい印象。ルックでは非常に高い期待していたのですが、実際に購入すると、なかなか着こなすのが難しいアイテムでした。
◆ミリタリー風の「ダウンオーバーサイズリブブルゾン」
次に紹介するのは「ダウンオーバーサイズリブブルゾン」。
結論から先に言いますと、こちらもかなり着こなすのが難しいアイテムでした。素材感は抜群にいいのですが、デザインやシルエットにややクセがあり着こなしのハードルは相当高い。
デザインを見ていくと、ミリタリーブルゾンを現代的にアップデートしたような作りで細かいディテールなどはミリタリーライクになっています。
◆本物の作業着のようで着こなしが難しいアイテム
シルエットは非常にタイト。特に袖や裾のリブがかなりキツめになっていて、お腹周りに圧迫感を覚えるほどです。
まるで本物の作業着のようで、オシャレとはほど遠い雰囲気になっています。
このダウンジャケットをオシャレに着こなせる人はなかなかいないでしょう。
◆画期的な「ハイブリッドダウンオーバーサイズパーカ」
最後に紹介するのは「ハイブリッドダウンオーバーサイズパーカ」。
ハイブリッドダウンシリーズはユニクロの通常ラインでも展開されていますが、ダウンと高機能中綿を部分的に使い分けることで、防寒性とすっきりしたシルエットを両立した画期的なアイテムです。
ダウンジャケットというとモコモコしたシルエットの印象があるかと思いますが、ハイブリッドダウンはボディ部分にダウン、アーム部分に中綿を使うことでボリューム感を軽減しています。
基本的にオーバーサイズのアイテムを選ぶ際には、アームが袖に向かって段々と細くなっていくテーパードシルエットのように、どこかが絞られているものを選ぶと着こなしやすい。
このダウンジャケットは身幅が広めに作られていますが、アームがかなりスッキリしているのでオーバーサイズでも着せられているような印象にはなっていません。
◆ポケットの工夫はまるでハイブランドのよう
また、デザイン面ではポケットが特徴的。パッと見はポケットが1つあるだけのように見えますが、実は3つのポケットが集まっています。
1つめは外から見えている止水ジップのポケット。2つめは切り替えをめくると容量の大きなポケットになっています。3つめはジップポケットの後ろにあり、内側が起毛素材になっているのでハンドウォーマーとして使用可能です。
ポケットという機能的な役割があるディテールに、デザインを足すというハイブランドのようなアプローチになっています。
◆裏地の色が目立ちすぎてしまうのは難点
気になった点は裏地の色。今回、購入したのはブラックですが、裏地が明るめのネイビーになっていて、前を閉めたとしてもフードの裏などから見えて目立ってしまいます。
裏地はテカテカしたアウトドアライクな素材で目立つので、裏地もブラックで統一しておいてほしかったところです。
とはいえ、全体的に見たらかなりの良品。今回のダウンアイテムの中では抜群にオススメしたいアイテムでした。
◆「+J」ダウンジャケットで本当にオススメできるのは?
今回、紹介したのは
・ライトダウンボリュームパーカ
・ダウンオーバーサイズリブブルゾン
・ハイブリッドダウンオーバーサイズパーカ
前評判の高かったライトダウンボリュームパーカ、ダウンオーバーサイズリブブルゾンは正直、オシャレに着用するのが難しくファッション初心者にはオススメできません。ハイブリッドダウンオーバーサイズパーカはすっきりと着用できるダウンがほしい方にオススメです。
着膨れして見えないダウンジャケットを選んで、この冬はオシャレに暖かく過ごしましょう。店舗で見かけた際はぜひ試着してみてください。
【まとめ】
株式会社RePLAY代表取締役。ブランドやセレクトショップ、古着、ウェブメディアなどアパレルに関する多彩な事業を運営。ユーチューブ「まとめチャンネル」やブログ、ツイッターでは、おしゃれ初心者にもわかりやすいファッション情報を配信中!
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