酒飲みを虜にするダークラムの魅力。3000円以下のオススメ4本と絶対外せない1本
日刊SPA! / 2021年1月15日 15時53分

「ロンサカパ センテナリオ 23」
―[30代が知らないと恥ずかしい! 今さら聞けないお酒のキホン]―
今回は、冬にオススメのダークラムの話です。
◆色分けされるラム酒の魅力
そもそもラム酒はサトウキビの絞り汁や糖蜜から作られる蒸留酒です。ジンやウォッカ、テキーラとまとめてスピリッツと呼ばれますが、その味わいは独特です。
海賊のイメージがあるとおり、カリブ海が発祥です。もともと、カリブ海周辺にはサトウキビはなく、ヨーロッパからコロンブスが持ち込み、広がったのです。その後、16~17世紀にラム酒が作られたと言われています。
このラム酒は、色によってホワイト/シルバー、ゴールド、ダークに分類されます。テイストは一般的に、ホワイトがライト、ゴールドがミディアム、ダークがヘビーとなっています。
ホワイトラムは短期間熟成したもの、ゴールドは短期間木樽で熟成したもの、ダークは3年以上木樽で熟成したものです。ホワイトラムとダークラムをブレンドしてゴールドラムを作ることもあります。
ホワイトラムはコーラで割ると「ラムコーク」という超絶美味しいカクテルになります。ミントとライム、砂糖をグラスに入れて潰し、ラムと氷と炭酸水を注ぐと夏にぴったりの「モヒート」ができます。ショートカクテルでは「ダイキリ」がクラシックです。
さて、今回オススメするダークラムは、ラムコークにしてもいいですし、オンザロックでもいいのですが、やはりオススメはストレートです。グラスが温まると甘やかな香りが立ち上り、最高です。もちろん、以前本連載でオススメしたホット・バタード・ラムも絶品です。
◆コンビニで買える「マイヤーズラム オリジナルダーク」
筆者が若いときに死ぬほど飲んでいたのが「マイヤーズラム オリジナルダーク」です。コンビニでも売っていますし、安いところですと2000円以下で手に入ります。
ジャマイカで作られているダークラムで、4年熟成しています。洋菓子の材料として知られており、アイスクリームにかけるととても美味しいです。とは言え、もちろん酒飲みならそのまま飲みましょう。芳醇で甘やかな味わいは冬にぴったりです。
◆シガーにピッタリの「パンペロ アニベルサリオ」
次のオススメは「パンペロ アニベルサリオ」。価格は2500円前後です。1938年にベネズエラ共和国で創業したパンペロ社のダークラムです。最大6年熟成の原酒を使っており、パワフルで深い味わいが魅力です。上品なイメージもあります。
筆者は紙巻きたばこは吸わないのですが、時々シガーを楽しみます。このシガーに「パンペロ アニベルサリオ」がピッタリなのです。葉巻を教えてくれた人の受け売りですが、実際に飲んでみて、どはまりしました。
◆イメージ通り海賊の名前の「キャプテンモルガン プライベートストック」
海賊イメージならなんといっても「キャプテンモルガン」。予算3000円なら「キャプテンモルガン プライベートストック」がピッタリです。プエルトリコで作られているダークラムで、有名なカリブ海の海賊から名付けられました。
海賊のキャプテン・ヘンリー・モルガンが「新世界」を目指した冒険譚は世界中で語り継がれています。後に、大英帝国軍の軍事参謀となったのもすごいキャリアですね。
スパイスやバニラといったフレーバーを付けたダークラムで、ちょっとワイルドな印象です。とは言え、プライベートストックはスタンダード品よりも長期間熟成しているので、複雑な味わいを楽しめます。
◆珍しい長期熟成のラム「バカルディ エイト」
ラム酒は長期間熟成しません。熱いところで熟成するので、蒸発量がとても多いからです。そのため3~4年熟成が普通です。しかし、「バカルディ エイト」は8年以上熟成しました。
バカルディ社は1862年ドン・ファクンド・バカルディがキューバの蒸留所を購入したところからスタートしました。現在では、世界最大級の非上場蒸留酒会社となっています。
「バカルディ エイト」は創業者ドン・ファクンド・バカルディが家族のために考えたレシピを再現したシリーズです。ウイスキーやブランデーのように楽しめるプレミアムラムとなっています。
◆一番のオススメは「ロンサカパ センテナリオ 23」
最後は、4500円近くなってしまうのですが、筆者的には外せない「ロンサカパ センテナリオ 23」です。グアテマラで作られる極上のラムです。サトウキビの一番絞り汁だけを使っているのが特徴で、海抜2300mのところにある「雲の上の家」で熟成されます。
ボトルに巻かれているのは、ペタテと呼ばれるグアテマラの伝統工芸品です。古代マヤ文明の時代から受け継がれるもので、すべて手編みで作られています。
ソレラシステムという方式で6~23年も熟成させたラムは、スパイシーで甘やかなバター、レーズンなどの印象があり、複雑な味わいを楽しめます。
ダークラムの家飲みはオススメしたいです。特に冬の季節にはピッタリなので、ぜひチャレンジしてください。
【柳谷智宣】
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「Wi杯」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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