不健康芸人・鈴木もぐらが語る“いびき”のヤバさ「よく生きてたね」と医師

日刊SPA! / 2021年1月21日 8時50分

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空気階段の鈴木もぐら氏。2月に予定されている単独ライブは即完売。今もっとも注目される第7世代芸人の一人だ

◆医師に「よく生きてここに来てくれましたね」と言われた無呼吸レベル

 正しく呼吸できていないことの不健康さを身をもって教えてくれるのが、お笑いコンビ・空気階段の鈴木もぐら氏だ。

 ネズミしかかからないと言われる奇病を患ったり、股関節の軟骨が擦り切れたりと、不健康エピソードに事欠かない彼は、遅刻癖でも有名。実は、そこには呼吸の異常が大きく関わっていたのだ。

 以前は、1時間前に到着するように家を出ても、電車で寝過ごし、数時間単位の遅刻をするのが日常茶飯事だったという。

「家の布団よりもぐっすり眠れるので、電車が最高のベッドだと思っていました。山手線は環状線なので、寝過ごすとまさに無限列車。僕の場合は“全集中”ではなく、“無の呼吸”でしたけど」

 病院に行くと、重度の睡眠時無呼吸症候群と診断された。

「妻に『息止まってたよ』と指摘されたのがきっかけで、イヤイヤ睡眠外来に行ったところ、医者に『よく今日まで生きてここに来てくれましたね』と言われました。本来、マンガの主人公しか言われないセリフですよ(笑)。『いびきの騒音レベルが工事現場と同じ』とも言われました」

◆死んでもおかしくない数値80

 詳しく調べてもらうと、5~15で軽症、15~30で中等症、30以上で重症とされる“無呼吸低呼吸指数(AHI)”が、もぐら氏はなんと数値80をマーク。死んでもおかしくない数字で、心臓、脳、血管への負担は計り知れない。さぞ苦しかったことだろう。

「溺れる夢を見て苦しくて目が覚めることがよくあったんですけど、本当に息が止まっていたとは。睡眠中はいびきをかいているか、息が止まっているかの半々だったらしく、今思うと全然眠れていなかった。1日中ずっと眠くて、昼間も気がつくと意識を失っていましたね」

◆CPAPのおかげでマネージャーからの電話に気づけるようになった

 現在は、原因のひとつである口呼吸を鼻呼吸に矯正する装置「CPAP」で保険治療をしている。

「使い始めてから活発に活動できるようになって、今までの頭痛や眠気が異常だったことに気づけました。今年の元旦も寝坊して、『爆笑ヒットパレード』の入り時間に1時間遅刻したんですが、CPAPのおかげで生放送には間に合いました。今まではマネジャーからの電話にも気づけなかったんですから、これは進歩ですよ!」

 最近は「歯茎から勝手に出血する」ことが悩みというもぐら氏。口呼吸は口内の雑菌を繁殖させ、虫歯や歯周病の原因にもなるので、これも呼吸の問題である可能性が高い。

◆気がつくと口が開きっぱなし

 試しに、正しい呼吸ができているかをチェックする自己診断(記事末参照)をしてもらったところ、もぐら氏は「気がつくと口が開きっぱなしになっている」「かかとを床につけてしゃがめない」「呼吸するとき胸とお腹が均等に膨らまない」など、7項目中実に4項目に当てはまることが判明。

 しかも、「仰向けのとき、胸骨が上を向きすぎている」「肋骨の角度が90度以上開いている」の2項目については、「太りすぎていて測定できませんでした」(もぐら)とのことで、実際はほとんど当てはまっている可能性も高い。

 これを読んでいるあなたも決して他人事と思わず、正しい呼吸をしているか確認してほしい。

【空気階段・鈴木もぐら氏】
’87年、千葉県生まれ。クセのあるおじさんに扮するコントが人気。「空気階段の踊り場」(TBCラジオ)がレギュラー放送中。単独ライブ「anna」を2月12日~14日 草月ホールで開催予定

◆自己診断でチェック!あなたは正しく呼吸できている?

「鼻から吸って吐く」を呼吸1回とし、その状態を確認しよう。アスレティックトレーナーの大貫崇氏監修によるチェックリスト、項目にひとつでも該当すれば、正しい呼吸ができていない証しだ。

□安静時の呼吸数が1分間に20回以上ある
――仰向けに寝たままカウント。浅い呼吸では全身に十分な酸素が届かない。理想は10回程度

□気がつくと口が開きっぱなしになっている
――鼻を通さず口から空気を入れるのは細菌を体内に送り込むのと同じ。多くの疾患の原因に

□猫背や鳩胸、いかり肩、反り腰になっている
――横隔膜が正しく動かず、体の他の部位を使って呼吸しているため骨格に歪みが生じている

□かかとを床につけてしゃがめない
――体を畳むようにしゃがめない人は、肋骨がうまく動かせず正しい呼吸ができていない証拠

□仰向けのとき、胸骨が上を向きすぎている
――理想の傾きは10~20度。勾配が鋭いほど、胸骨が硬く呼吸時に肋骨が動いていない

□肋骨の角度が90度以上開いている
――左右の肋骨が合わさる箇所に本の角などをあてて確認。90度以上は肋骨が広がりすぎ

□呼吸するとき胸とお腹が均等に膨らまない
――胸と腹に片手ずつ乗せ、片方しか動かない人は、横隔膜が正しく動かせていない証拠

【アスレティックトレーナー 大貫 崇氏】
BP&CO.代表。大阪大学医学系研究科健康スポーツ科学講座スポーツ医学教室特任研究員。著書に『きほんの呼吸』(東洋出版)など

<取材・文/編集部 撮影/小林恵里(鈴木もぐら)、長谷英史(自己診断)>
※週刊SPA!1月19日発売号の特集「[全集中]呼吸で健康になる」より

―[[全集中]呼吸で健康になる]―

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