ahamo、SoftBank on LINE、povo スマホ新料金プランの共通点と差別化ポイント

日刊SPA! / 2021年1月27日 15時53分

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NTT official channel 12月NTTドコモ 新料金プラン「ahamo(アハモ)」を発表動画より

―[デジタル四方山話]―

◆大手キャリア3社が新料金プランを発表

 NTTドコモが12月3日に発表した「ahamo」を皮切りに、22日にソフトバンクが「SoftBank on LINE」を発表。KDDIは年が明けてから「povo」を発表し、大手通信キャリアの“新料金プラン”が出そろった。

 基本的には料金が横並びで、サービスの共通点は多い。しかし、異なるポイントもある。今回は、3キャリアが出した低価格帯の新プランの中身をチェックしてみよう。

◆povoのみ5G対応は夏以降

 まず共通点として名前が変。実は、新サービスはどれもメインブランドのサービスになるのに、これまでとは打って変わって、「ahamo」「povo」と一見すると読み方さえわからない名前。ソフトバンクは普通に見えるが、他社サービスの名前が入っていて、どっちが主体なのかがわからない。毛色を変えたかったと思われるが、しっかり周知しないと混乱の元になりそうだ。

 サービス開始は3月からで、具体的に何日からなのかはまだ不明。どのキャリアも、通信は4Gに加えて5Gに対応する。ただし「povo」のみ5G対応は夏以降となる。どのキャリアもコストダウンの一環で、申し込みはオンラインからのみとなる。窓口の人件費を利用しないというわけだ。

 キャリアメールを使っているなら、新プランでは使えなくなると言うことは覚えておこう。番号を移行すれば今のアドレスは使えなくなる。

 eSIMに対応するのも特徴。従来は、通信キャリアからもらったSIMカードをスマホに装着することで通信できるようになっていた。eSIMは、すでにスマホに組み込まれているSIMに遠隔操作でデータを書き込めるようになっている。そのため、手軽に開通手続きができるというメリットがある。iPhoneなら「iPhone XS」以降から対応している。

 気になる料金プランは、同一条件で比べると3社とも同じ。電話が5分間かけ放題になるプランは2980円(税抜)、月1000円のオプションを付けて国内かけ放題なら3980円(税抜)となる。超過の通話料金は30秒20円なので、5分を超えて話す時間が合計25分以上なら上位プランにしたほうがお得だ。

 月額データ通信容量も20GBで横並び。使い切ったら、1GBあたり500円で追加できる。とは言え、使い切ったら速度制限がかかるのだが、その速度が1Mbpsとそこそこ早い。従来は128kbpsでメールやメッセージくらいしかやりとりできなかったのだが、その8倍もあるのである程度のことはできる。数日くらいなら、容量を追加しなくてもなんとかなるスピードだ。

◆料金だけでは見えてこない3キャリアの違いは?

 このように、新プランには共通している部分が多い。価格も同じなので、今使っているキャリアから横滑りしても特に問題はないだろう。しかし、異なる部分も多い。その点に魅力を感じるならキャリアを変更するのも手だ。

「ahamo」の特徴は、20GBの通信容量を海外82の国と地域でも追加料金なしで利用できること。コロナ禍が一段落付けば、海外旅行に出るという人も多いだろう。このメリットはドコモらしく、なかなかポイントが高い。

 他の2キャリアは新プランへの移行にMNP手続きが必要なのだが、ドコモはMNP手続き不要。プラン変更だけでOKなのだ。本来、メインブランドの一サービスなのだから当たり前と言えば、当たり前と言える。

 すでに、先行エントリーを受け付けているのもフットワークが軽い。しかも、「ahamo」開始前日までエントリー・契約して、5月31日までに手続きを完了すれば3000円分のdポイントがもらえるのだ。

「ahamo」は格安プランなのでファミリー割引対象外だが、家族として扱うことはできるので、別プランの家族を割り引くことはできる。

◆LINEの通信量がノーカウントになるSoftBank on LINE

「SoftBank on LINE」は、なんといってもLINEアプリのトークやLINE通話の通信量がカウントされないのが特徴だ。LINEのギガはノーカウントというわけ。LINEをヘビーに使っている人にとっては嬉しいサービスだろう。申し込みはWebに加え、LINEからも手続きできるのも差別化ポイントとなる。

 ドコモと違って、プラン変更時にはMNPの手続きが必要。とは言え、手数料はかからないのでそこまで問題にはならないだろう。ファミリー割引は利用できないし、家族としてカウントもされない。

◆電話をしない人はpovo

「povo」は、一見もっとも安い月額2480円を打ち出したが、これは5分かけ放題が付いていないため。5分かけ放題のオプションは500円なので、合計すると他社と同じになる。とは言え、「自分から電話はほぼかけない」という人であれば最安であることは確かだ。

 MNP手続きありで手数料無料と、家族割りへのカウント不可というのは「SoftBank on LINE」と同じ。

 1回200円で24時間データ通信を使い放題になる「データ使い放題24時間」サービスを用意しているのがユニーク。20GBとは別カウントになるので、Wi-Fiを利用できない環境でスマホを使いまくるような時に利用するといい。500円で1GB追加するよりもお得になることもあるだろう。

 総合すると「ahamo」が良さそうに見えるが、LINEユーザーは「SoftBank on LINE」に魅力を感じるだろう。通話をしないなら「povo」が安い。サービス開始の3月までに、まだ時間はあるが、乗り換えるつもりなら、どのサービスにするかはそろそろチェックしておいたほうがいいだろう。現在、無駄に高いプランを契約しているなら、乗り換えない手はないだろう。

 ただし、このあと細かい部分で各社がプランを修正する可能性があるので、申し込む際はその時点での最新情報をチェックしてほしい。

【柳谷智宣】
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「Wi杯」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる

―[デジタル四方山話]―

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