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西成に来る迷惑系YouTuberに地元住民が困惑…無許可で撮影される男性も

日刊SPA! / 2021年2月20日 8時52分

写真

萩之茶屋南公園(三角公園)

 大阪市西成区萩之茶屋。日本最大の日雇い労働者の街ともいわれる、通称あいりん地区。ここ数年は、外国人バックパッカーの増加とともにゲストハウスが増え、街の雰囲気も大きく変わってきている。そんな西成に近年、YouTuberたちが多く訪れているという。

 街の雰囲気を撮影するだけならまだしも、中には無許可で店内に入ったり、近隣住民を勝手に撮影するなど迷惑行為を働くYouTuberも多くいるという。そんな迷惑者に対して、地元の住民たちは困惑している。

◆自撮り棒を持ちながら「ここが有名な◯◯です~!」

 訪れたのは地下鉄動物園前駅。立ち飲み形式のホルモン屋で地元客のみならず、カップルや女性客の姿も。地元の常連客という女性に話を聞いてみた。

「ここ最近、YouTuberの存在は一気に増えたような気がします。もう、店に近づいてくる時点で分かるんですよ。自撮り棒を持ってスマホで撮影しながら『ここが有名な◯◯です~!と言いながらやって来るので。ここのホルモン屋は看板を撮影するのはOKなのですが、店内での一切は撮影禁止。店員はもちろん、お客さんも撮られたくないだろうし、店側としても配信されてさらに店が混雑するのが嫌なのだとか。

 なので、YouTuberが来ると『撮らんといて!』と女将さんが注意しています。彼らもさすがに怒られると撮影をやめて、大人しく食事して帰っています。もう1つ、商店街の中に有名なホルモン屋があってそっちはYouTuberを歓迎しているそうです。朝から多くの人が並んでいますね」

◆西成に20年以上暮らす60代男性の声

 やはり、迷惑YouTuberの存在は地元住民を困惑させているようだ。続いてやってきたのは、あいりん地区の中心ともいえる萩之茶屋南公園(通称:三角公園)。路上に座って酒盛りをしている、あいりん地区に20年以上暮らしているという60代の男性に話を聞いた。

「別に撮影するのは全然いいのよ。その代わり、酒の一杯でも奢るのが人としての礼儀なのじゃないのかと。だが、アイツら(YouTuber)はただ三角公園に野次馬気分で来てワシらに許可も取らずに勝手に撮影しているだけ。中には話しかけてくるのもいるけどさ、意味もない雑談ばかりで西成の何を伝えたいのかがまるで分からない。ワシらに仕事を与えるなど国に訴えかけるような撮影なら協力してもいいが、アイツらはPRが下手すぎる。アイツらが来てもワシらには何の得にもならないし、配信されることでさらに面倒な野次馬が増えるだけや」

 男性が言うように、取材中も「西成に遊びに来た」というような若者の姿を多く見かけた。

◆店内撮影はOKだけど…

 一方で、YouTuberは西成の居酒屋やスナックにもよく出没するという。カラオケ居酒屋やスナックが軒を連ねる萩之茶屋本通商店街のカラオケ居酒屋で話を聞いてみた。

「たまに撮影しにきますよ。うちとしては店内撮影はOKにしているけど、女性スタッフの顔を映すのはNG。やっぱり、色々事情がある子もいますから。でも、女性スタッフを映せないのに配信しても何の意味があるのだろうとは思いますね。それに、このあたりに飲みに来る人がわざわざYouTubeを見るとも思えない。店の宣伝にもなりませんよね。居合わせた常連さんも来づらくなるだろうし、この辺ではYouTuberお断り…という店も結構ありますね」

◆最低限のマナーを守って撮影を

 筆者が以前、キャバクラで働いていたときも、勝手に店内で撮影をする迷惑YouTuberに困惑したことがあった。もし撮影をするのであれば店に許可を取るのはもちろんのこと、キャストにドリンクを出すなど、最低限の礼儀が必要なのではないか…とも感じていた。

 西成の住民達も迷惑YouTuberに対して撮影をするなと言っているわけではない。最低限のマナーや事情に配慮してほしいと訴えているのだ。<取材・文/カワノアユミ>

【カワノアユミ】
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。裏モノ・夜ネタを主に執筆。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。ツイッターアカウントは @ayumikawano

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