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SNS「クラブハウス」で目撃したドン引き素人たち。ラジオDJ気取りかよ

日刊SPA! / 2021年3月10日 15時50分

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 招待制の音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」。Twitterをはじめ、メディアの報道でも話題を呼んでいる。とはいえ、「何が楽しいのか全くわからない」と冷ややかな目で見ている人たちも少なくない。

◆SNS好きなOLがClubhouseに覚えた違和感

「Clubhouseは私には全く向いてませんでした」

 東京都内でOLをしている高橋八重さん(26歳・仮名)が話す。

「SNSは好きな方なので、TwitterもInstagramもやっていて。流行りものや、“映える”ものには目がないんです」

 自ら「ミーハーですね」という八重さんだが、そんな彼女が挫折した理由とは。いったい、何があったのか――。

 ClubhouseがSNSで話題になった時、八重さんは我先に飛びついた。

「周りでやっている友達を見つけて、速攻アカウントを作りました。英語で何が書いてあるのか全然わかりませんでしたが、“まぁ、声だけのSNSってことだろう”と気軽に登録しました」

 Clubhouseは現状、英語表記となっている。使い方は何回か著名人のルームを覗きにいくうちに、大体の流れを掴んでいったという。

「ゆるいラジオみたいな感じで面白かったですね。テレビだとなかなか見れない組み合わせのメンツだったり、ちょっとぶっこんだ内容だったり」

 徐々にフォロワーも増えてきた頃、大学時代のバイト仲間からトークルームに招待された。これまでは著名人の話を聞くばかりだったが、今回は身内ばかりの集まり。そこで「友人たちの姿にドン引きしました」と八重さん。

◆友人たちの姿にドン引き

「夜の何もしてない時間だったので参加したんですが、正直、寒気がしました。みんな素人なのに、さも著名人みたいなテンションでプライベートのことなどを語っているのが痛々しかった。話にオチがあるわけでもないのに。何より『クラハ(Clubhouseの略)楽しいよね~』『今日もう3時間やってるよ』『昨日は5時間やった」みたいな“毎日何時間やっている自慢”まで始まって。なんだこの人たちって思いました」

 そんなとき、なかなか話さない八重さんに、友人が積極的に声をかけてきた。

「たぶん気遣いなんでしょうけど。知ってる人だけでやるZoom飲み会ならまだしも全く知らない人も聞いているクラハで自分の話なんか絶対したくないです。恥ずかしい。あまりにしつこく話をふられたんで『電話がきたからまた!』とすぐに退出しました」

 この初参加で自分には向いていないSNSだと感じた彼女は、いくら招待の通知がきても“見なかった”ふりをしているそうだ。

「好きな著名人の話なら聞きたいですが、ただの一般人の日常や恋愛観なんて誰が興味あるのでしょうか。意味不明です」

◆素人なのにラジオDJさながらの振る舞い

 斉藤明日香さん(22歳・仮名)は、恋人がClubhouseをやっている姿を発見してしまい、別れを検討するほど冷めてしまったという。

「先日、女友達の家に遊びに行った時に、クラハの話になったんです。私はやったことがなかったのですが、興味はあったので『やってみて』とお願いしたんです。

 芸能人の話が聞きたかったんですが誰もやってなかったんで。飲み仲間のルームを聞いていました。確か、合計50人は聞いていたかな。みんな、どれだけ酒飲んだとか、どれだけやらかしたとか語っていましたが、そんなに面白くはなかったですね(笑)」

 イマイチ周りがハマる理由がわからなかった明日香さんだが、「友人なのにすぐ抜けるのも気まずい」ということで繋ぎっぱなしにしていたそうだ。すると――。

「素人のくせにラジオDJみたいに場を仕切っているちょっと痛い男性がいたんですよ。でもどっかで聞いたことある声だと思ってアイコンを見てみたら……彼氏だったんです」

 嫌悪感を抱いたラジオDJ気取りの男は、なんと自分の彼氏だったのだ。

「最悪でした。友達も、私の彼氏とは気が付かず『コイツ痛くない?』と苦笑いしてましたもん。彼は終始、『ハイ! Aさん楽しい話をアリガト! 他に同じような経験者いない?』『そろそろBさんも話しましょうよ~』と仕切っていたんです」

◆勝手に自分のことを話されるのが嫌

 確かにドン引きかもしれないが、別れまで考えるほどでもない気がする。じつは、それにも理由がある。

「まず、彼氏は私の10歳上の32歳なんです。『なに若い人みたいなことしてんの?』って。あとは、私のことを勝手に話し出したのも嫌でした。デートの惚気をあんな大人数の前で話されるのも恥ずかしいし、今後喧嘩とかしたらクラハで話すんじゃないかと思うと気持ち悪いです。それを監視するのも面倒だし、この人とは価値観が違うんだろうなぁ、と思いましたね」

 明日香さんは、Clubhouseに登録することはないだろうと言う。

 今やClubhouseは知人同士がトークをするだけでなく、メディアの公開取材やインタビューが行われていたりもする。タレントで「仕事に繋がったからやったほうがいい!」とTwitterに書いている人も少なくない。

 一方、「もうヤメた」というタレントの声も増えつつある。Googleトレンドで検索数の推移を調べてみると、1月末をピークに、ここ1か月間で下降線を辿っている。今後はどうなることやら……。<取材・文/吉沢さりぃ>

【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。近著に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)がある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。Twitter:@sally_y0720

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