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斎藤佑樹が“3年以上勝ち星なし”でも現役続行できる理由を数字で見てみる

日刊SPA! / 2021年7月3日 8時53分

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キャンプでファンに囲まれる斎藤佑樹 撮影/渡辺秀之

―[数字で見るプロ野球]―

 数字で見るプロ野球、第2回は斎藤佑樹投手について取り上げよう。2017年の1勝を最後に勝ち星もなく、昨年10月に右肘内側副靭帯断裂の診断もあったため戦力外になるのではと言われていたものの今年も契約して現役を続けている。

 今のところ今年はリハビリをしながら投球をして順調な回復をしてきているとのことだが、日本ハムは最下位の状態のため一部ファンからは「斎藤と契約している場合ではない」との声も上がっている。

◆投手「数」が足りない日本ハム

 だが、日本ハムは支配下契約の投手数が33名と12球団で2番目に少ない。多くの球団では投手は35名前後だ。1番少ないのは巨人の30名だが、巨人の場合は育成選手に15名もの投手を抱えており、実質的には育成でも4名しかいない日本ハムは、投手の育成選手も含めた投手総数は最少なのである。(※数字は6/2現在、以降の数字も同じ)

 日本ハムの投手事情をもう少し見ると、開幕前に楽天の池田隆英投手を横尾俊建内野手とのトレードで獲得。開幕後の4月17日に阪神から金銭トレードで谷川昌希投手を獲得している。全体的な選手数も少ない日本ハムにおいて金銭で投手が獲得できるのは非常に大きなメリットだっただろう。それでも支配下選手の投手数が33名なのである。

 また、育成での投手登録は4名と紹介したが、5/25の報道で育成契約の外野手登録である姫野優也選手が投手に転向するとの話があった。日本ハムではかつて糸井嘉男選手を投手から野手に転向させたこともあるが、投手の数的不足を補う目的も大きい。

◆昨年戦力外にした投手も必要最小限

 結局、日本ハムは投手の数が足らないのである。それならば昨年末に手を打っとけよと思われるかもしれないが、昨年日本ハムで戦力外になった投手を見てみよう。

・浦野博司⇒打撃投手
・ニック・マルティネス⇒ソフトバンク
・吉田侑樹⇒球団職員(アカデミーコーチ)
・鈴木遼太郎⇒育成契約
・宮台康平⇒ヤクルト
・村田透⇒再契約

 6人中2人は球団関係者に、2人は育成か再契約と今でも日本ハムの選手で、残りの2人が他球団と契約している。特に浦野投手の場合は3年目に肩の血行障害があったりなど故障の影響があり本人が引退を決断したパターンで、必要最小限の戦力外通告だったことが伺える。また、ニック・マルティネスはソフトバンクに引き抜かれた格好だ。つまり、宮台康平選手を除いてはほとんどやむを得ない戦力外だったといえるだろう。

 だが戦力外を最小限に留めたのに、ドラフトは投手(4名)よりも野手(4名)を多く取ったのがよくわからない。一応、育成で投手をさらに2名獲得しているのだが、それで今年の投手数になっており、昨年末から開幕時の増減でいえば2名しか増えていない。この選手数の状況では余程という評価ではなければ斎藤佑樹でも日本ハムならば現役続行できただろう、というのはご理解いただけるのではないだろうか。

◆現状で斎藤佑樹は戦力

 去年のシーズン終了時点で34名だった支配下投手数が今現在33名であるのが日本ハムの現状である。数字だけ見ると、昨年残留できた斎藤佑樹投手が来年も現役を続行できる可能性は割と高い確率であるのではないだろうか。

 もちろん、投げられないとなれば厳しいのでリハビリの結果如何ではあるのだが、数字上日本ハムは「まだ斎藤佑樹を待てる」のである。

◆現有戦力での底上げと斎藤佑樹の復活に期待

 しかし、なぜ日本ハムはこれほど余裕がないのだろうか。一説には新球場ができるまで我慢の倹約経営をせざるを得ないのでは……という声もある。この意見に対して、筆者は個人的には納得できるし、そういった事情でもなければさすがにファンも辛いだろう。

 球団としては移転まで補強できませんよ、なんて口が裂けても言えないだろうが、今は我慢して現有戦力での底上げと斎藤佑樹の復活を期待するしかないようだ。

文/佐藤永記

【佐藤永記】
公営競技ライター・Youtuber。シグナルRightの名前で2010年、ニコ生で全ての公営競技を解説できる生主として話題に。現在はYoutube「公営競技大学」を運営。子育てやSE業界の話題なども扱う。Twitter:@signalright

―[数字で見るプロ野球]―

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