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東大生が「ひとり言」を繰り返すワケ…不審に思われても絶対にやめない

日刊SPA! / 2021年8月29日 15時54分

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―[貧困東大生・布施川天馬]―

 現役東大生の布施川天馬と申します。学生生活の傍ら、ライターとして受験に関する情報発信などをしています。

◆「ひとり言」を繰り返す東大生たち

 皆さんは、ひとり言を言いますか? 僕はとてもひとり言が多いタイプで、よく両親に笑われていました。

 さすがに外では恥ずかしいですし、なかなか言いません。ですが、それでも周りに誰も人がいないときには、ついつい考えていることがそのまま口について出てしまうことがあります。

 東大に入学して以降は、そこまでひとり言が気にならなくなりました。というのも、僕以外の多くの東大生たちもまた、ひとり言をよく言うからです。

◆ひとり言は思考の効率化に直結

「ひとり言をよく話す」と言うと、ほとんどの人は「やめたほうがいい」とか「おかしい」というリアクションをされます。ですが、僕はまったくやめるつもりはありません。むしろ、積極的にひとり言を活用していこうとすら思っています。

 それは「ひとり言を言うことで、思考の効率がアップする」と感じているからです。

 頭の中でうだうだ考えるくらいなら、多少の恥をかいてでも口に出しながらまとめたほうがずっと効率よく、しかもストレスフリーに考えることができます。

 今回は、効率よく時間を使うための「ひとり言」の活用術についてお伝えしたいと思います。

◆なぜひとり言が効果的なのか?

 なぜひとり言をいうと、効率よく考えることができるのでしょうか? 僕は「見えないものが見えるようになるから」だと考えています。

 頭の中にしかなかったフワフワしたイメージが、具体的な言葉という形になってくれるため、思考の基礎がしっかりするのです。

 こういうと驚かれる方が多いのですが、僕は「頭の中だけで考えるということは、非常に効率が悪い」と考えています。思考は頭の中という目に見えないフィールドで起きているからです。

◆思考を進める際のステップ

 思考はまず情報の整理から始まります。

「何を解き明かしたいのか」(思考のゴール)に向けて、どんな情報が必要なのかを整理し、それらの要素を組み合わせて、新しい情報を得るということが「考える」という行為になります。

 ですから、考えるためには準備の段階で「自分は何について考えているのか(目標)」と「いま手持ちの情報には何があるのか」(手札)という2つの要素を頭の中に常にキープしなければいけません。

◆情報はすぐに頭から消えてしまう

 しかも、実際に目標に向けて考え始めると「それぞれの情報が持つ要素」が無限に出てきます。これらをすべて頭の中に維持しながら考えるのは、正直、大変しんどいです。

 少しでも油断すると「あれ? さっき何考えてたっけ?」というように情報がすっぽ抜けていってしまいます。特に前提となる目標や手札についての情報が抜け落ちてしまうと、何をどうやって考えていいのかわからなくなってしまうわけです。

 だからこそ、メモを取ったり、ひとり言を言ったりして、確定した情報をアウトプットし、形として残すということが重要になるのです。

◆メモも有効だが、デメリットも存在

 ならメモを取ればいいじゃないかと言われそうなのですが、アイデアというものは、一瞬浮かび上がってきたその瞬間にサッと捕らえないと消えてしまうもの。

 ひとつひとつの言葉を書き加えている間に消えてしまいます。

 書いたほうが丁寧ではありますが、消えてしまったアイデアを取り戻そうと考えこむ時間や、機会の損失がもったいないのです。

◆不審に思われないひとり言の方法

 そうはいっても、いい大人が外でひとり言をぶつぶつと言っていたら、怪しまれてしまいますよね。ですので、僕はスマホの音声入力機能を使い、電話しているようにしながらひとり言を話しています。

 こうすることで、遠目から見ればそこまで不審でもなくなりますし、話した内容も大まかにメモとして記録されます。

 ひとり言の欠点は周囲からどうしても怪しく見えてしまうことと、いった内容を忘れてしまっては意味がないという点にあります。スマホに音声入力でメモを取ることによって、これらの弱点を一気に解消できるというわけです。

◆「現時点での自分の考え」をまとめる

 ここまで、ひとり言の効能の紹介をしてきました。結局、大事なことは「いま自分が、何を何のために考えているのか」という点をハッキリさせながら考えるということだと思います。

 僕は受験生時代からひとり言の世話になってきました。

 ひとり言を言いながら暗記をしたり、わからない文章について何がわからないかを分析したりと、「現時点での自分の考え」をまとめるのに、これ以上役に立つ行為はありません。

◆受験勉強にも抜群の効果を発揮

 最初の一歩のハードルは大きいかもしれませんが、これを解禁することで得られる恩恵は数知れません。

 僕自身、ひとり言の習慣がなければ、東大に合格するまで、あともう1年は余計にかかっただろうと強く実感しています。

「ひとり言なんて」と言わずに、一歩踏み出してみることが思考や学習の効率アップのための近道になるのかもしれません。

【布施川天馬】
1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある(Twitterアカウント:@Temma_Fusegawa)

―[貧困東大生・布施川天馬]―

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