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パチスロ6号機・メダルレス機登場で「有利区間と枚数規制」がついになくなるか

日刊SPA! / 2021年10月1日 8時29分

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新台導入初日でも21時を過ぎると閑古鳥が鳴く6号機の島。客離れは深刻と言われる(写真と本文は関係ありません)

◆有利区間が存在するから6号機は……

 この9月から、6.2号機という新しいカテゴリーのパチスロがホールに導入されました。具体的に今までと大きく変わったのは、有利区間の上限が1500Gから3000Gになったこと。1500Gというのは5.9号機から継承された自主規制になりますが、自主規制だからこそメーカー団体側(行政の理解を得られればという前提はありますが)によって見直すことが可能になります。

 そもそも有利区間という概念自体が規則にはないもので、あくまで内規というメーカー間での取り決めによるもの。4号機時代にATやARTといった指示機能(成立している役をランプや液晶などで打ち手側にナビするもの)の発明によりパチスロの射幸性は急激に上昇した経緯があるだけに、おそらく行政側としてはあまり好意的に受け止めてはいないと思われます。

 でも今さら指示機能を全面的に禁止されたらノーマルタイプに類するものしか作ることができず、多彩な機種開発が不可能になってしまう。そこで自主規制として有利区間という出玉面での歯止めを設けることで、ナビ機能の存在を行政側に認めてもらっている。そう筆者は理解していますが、有利区間が存在するからこそ6号機がなかなか支持されないのも事実。

◆有利区間3000Gでどう変わる?

 そこで1500Gを3000Gに緩和し、「ゲーム性の幅が広がる」(メーカー開発者)ようにしたのが6.2号機ということになります。どのように幅が広がるか、まず真っ先に思い浮かぶのは低純増の機種でも天井からまとまった出玉が期待できるという点でしょう。

 初期のAT機では純増枚数規制がなくなったということで高純増タイプが話題を集めましたが、これは例えば1000Gを天井としたとしてもそこからの完走が期待できるというメリットもあります。

 ちなみに完走とは1500Gに到達するだけではなく、もうひとつの、そして重要な数値であるMY2400枚という意味もあります。仮に1000Gで天井に到達した場合、比較的出玉のバランスが良いとされる純増3枚の低純増タイプでは1500Gの場合には1500枚しか獲得できなかったのが、3000Gになれば2400枚という上限の枚数が獲得できますから。

 MYとは最大差玉を意味する業界用語。正しくは出玉データを集計しているホールコンピューター上での用語で、一撃出玉とイメージしてもらえれば分かりやすいと思います。

◆一撃3400枚まで緩和の噂も……

 話は前後しますが、6.1号機までの有利区間は1500G、もしくは先ほど重要な数値と述べたMY2400枚のいずれかが上限になっています。今回の6.2号機における有利区間の緩和はあくまでゲーム数だけであり、MY2400枚については変更なし。

 6.2号機への移行が発表されたのは今年の4月、それ以前から業界内では「有利区間が緩和される」という噂があり、そこではMYも緩和。有利区間内での差玉が2400枚という解釈で、例えば1000枚吸い込んでいたら一撃3400枚も可能になるという希望的観測もありましたが、実際に枚数面での緩和は見送られることに。

 結局、「有利区間が3000Gになっても、一撃2400枚という出玉リミッターがある限りは使えるものにはならないですね」(ホール関係者)という声が大半で、これはファン側としても同様。

 逆に3000Gになったために天井だけが深くなる可能性もあるだけに、6.2号機はどうなんだろうと懐疑的な見方さえあります。それでも緩和は間違いない事実であり、低ベースが可能になった6.1号機では実際に当たりが軽くなったりと効果もしっかりと認められるだけに、6.2号機にも期待したいと思いますし、そうなってくれないとパチスロはさらに尻すぼみにもなりかねません。

◆メダルレス機登場で有利区間がなくなり枚数規制も

 少なくないホールでパチスロを減らし、遊タイムや高い出玉速度で盛り上がりつつあるパチンコを増やしたりという動きがある中、それでもパチスロで頑張ろうという店長もたくさんいます。頑張るためには機械性能は重要な要素でありますが、それも6.1号機、そして6.2号機と徐々に高まっているのも事実。

 さらに来年には登場すると噂されているメダルレス遊技機では、設備投資が必要になる見返りとして有利区間のゲーム数廃止も発表されています。この時点でMY2400枚という枚数規制が撤廃されるかどうかは微妙なところですが、メーカー関係者に話を聞くと「その方向で行政に陳情している」なんていう話も。

◆出玉試験をどうクリアするか

 ゲーム数も枚数も、有利区間に関する規制が全て撤廃されれば、後は出玉試験をどうクリアするかだけ。パチスロよりは若干緩いとはいえ、パチンコも新規則になった直後はかなり苦労していましたが、今では旧規則機以上の出玉スピードが実現されているだけに、パチスロだって頑張れないはずはないでしょう。

◆今冬に登場する6.2号機は期待できる!?

 現時点で登場している6.2号機は「開発スケジュール的に6.1号機で開発していたものを、6.2号機のスペックに急いであわせたもの(メーカー開発者)」という段階。ただ冬の新機種くらいからは「最初から6.2号機として開発をスタートしている」だけに、さらに面白いものになる可能性も高いはず。

 実際に登場しホールで打ってみるまでは何ともいえませんが、それでも少しずつ明るい兆しがパチスロにはあると前向きに考えたいものです。

文/キム・ラモーン

【キム・ラモーン】
ライターとして25年のキャリアを持つパチンコ大好きライター。攻略誌だけでなく、業界紙や新聞、一般誌など幅広い分野で活躍する。

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