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W杯予選4位の日本代表「引き分けすら許されない相手」に臨むメンバーは

日刊SPA! / 2021年11月11日 15時51分

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三苫にはドリブルでの局面打開が期待される(写真中央)

◆崖っぷちに立たされた日本代表

 サッカー日本代表は、現在2勝2敗でグループBの4位と予選突破圏外に位置し、FIFAワールドカップカップ カタール 2022への出場権獲得に向けて崖っぷちに立たされている。その状況で11月11日(日本時間21:00キックオフ)には同組6位のベトナム代表と、16日(日本時間25:00キックオフ)には3位のオマーン代表と対戦する。

 4日には、その2戦を戦う日本代表のメンバーが発表されたが、三苫薫(ユニオン・サンジロワーズ)、上田綺世(鹿島アントラーズ)、前田大然(横浜F・マリノス)ら東京五輪組が新たに多く加わった。その他に今回11月に行われる2戦を戦うメンバー28名は以下のとおりとなっている。

◆11日のベトナム戦、16日のオマーン戦のメンバー

GK
川島永嗣(ストラスブール)
権田修一(清水エスパルス)
谷晃生(湘南ベルマーレ)

DF
長友佑都(FC東京)
吉田麻也(サンプドリア)
酒井宏樹(浦和レッズ)
谷口彰悟(川崎フロンターレ)
山根視来(川崎フロンターレ)
室屋成(ハノーファー)
板倉滉(シャルケ)
中山雄太(ズヴォレ)
旗手怜央(川崎フロンターレ)*初招集
冨安健洋(アーセナル)

MF/FW
大迫勇也(ヴィッセル神戸)
原口元気(ウニオン・ベルリン)
柴崎岳(レガネス)
遠藤航(シュツットガルト)
伊東純也(ヘンク)
浅野拓磨(ボーフム)
南野拓実(リバプール)
古橋亨梧(セルティック)
守田英正(サンタ・クララ)
鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト)
三笘薫(ユニオン・サンジロワーズ)*初招集
前田大然(横浜F・マリノス)
上田綺世(鹿島アントラーズ)
田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)
堂安律(PSVアイントホーフェン)*11月6日追加招集

◆ファンの人気投票のようなメンバー

 前述のとおり、初招集となった三苫ら東京五輪に出場した若手選手が多く招集されたことで、ファン・サポーターからは「ようやく入ったか」など、成長著しい若手選手への期待が高まっている。また、Jリーグ最速タイで今季も優勝を決めた川崎フロンターレから谷口彰悟、山根視来、旗手怜央が選出。さらに、Jリーグ得点ランキングで首位を走る前田、同4位の上田を招集し、Jリーグのファン・サポーターからも概ね高評価を得たメンバーとなった。

 個人的には、ファン・サポーターの人気投票で決めたようなメンバーという感想だ。大迫勇也を軸とするなら、同チームでコンビを組みJリーグ復帰後11試合で5得点を挙げている武藤嘉紀(ヴィッセル神戸)。そして、名古屋グランパスのYBCルヴァンカップ優勝に大きく貢献した稲垣祥など、直近で調子を上げている選手をもっと招集しても良かったのではないかと思うところはある。しかし、ファン・サポーターらの民意に同意するところはあり、大きな不満はないメンバー構成と言える。

◆「ポジションにとらわれない」とは

 今回のメンバー発表ではMF/FWという表記に変更した点が気になった。その変更について森保監督は以下のとおり回答している。

「FW表記でMFでプレーしてもらったり、MF表記ですけどFWとしてプレーしてもらう選手がいたりすること、DF登録でもMFで中盤的な役割をしてもらうことがありました。特に、攻撃的なMFとFWではどちらで起用するか決まっていないことが多い。みなさんにはいつもFWが多いとか少ないとかで、混乱させてしまうことがあるかと思いましたので、こういう形にさせていただきました。また、選手たちには複数のポジションをやってもらうことがあるということをこの表記でお伝えできればと思っています」

 続けて、「次からは全部フィールド登録でいいかなと思っています」と冗談交じりに話した後、「表記にとらわれず状態を見て起用したいと思います」と本音を語った。

◆アウェイという特殊な状況下で

 また、アウェイでの2連戦でいずれも暑い地域での試合となることから選手のコンディション面を懸念しており、9月と10月の試合での反省を生かして前回より2名多くメンバーを招集。選手のコンディションを見極めたうえで起用することを繰り返し主張していた。

 会見の内容を受けて、これまでの反省が生きていると感じさせられた。ラージグループと言われる日本代表候補に挙げられるような選手に大きなレベル差はない。そういった選手たちの招集や起用に関して、最優先されるのは選手のコンディションである。過去にどれだけ結果を残していた選手だとしても、コンディションが優れなければ代表の資格はないし、もちろんスタメンの資格もない。コンディションが悪ければどうなるかということは、前回のオマーン戦で勉強させられた。

◆システムにこだわらない展開に期待

 森保監督は今回の招集のみならず、起用においてもコンディション最優先という内容の発言を繰り返しており、その日に調子の良い選手が起用されるものと予想される。

 また、ポジション表記を曖昧にしたこと、システムにこだわらない選手の特徴が生きる戦術の展開が期待される。その片鱗は前回のオーストラリア戦で4-3-3に変更したことで見せているが、今回の2戦でも徹底的に相手を研究して相手の強みを消して自分たちの強みが生きる戦術を見せてくれることを期待したい。

◆引き分けすら許されない相手

 今回の2戦は引き分けすら許されない相手で、可能なかぎり多くの得点を挙げて勝たなければならない。特に、最下位に沈むベトナム代表戦では大量得点が期待される。そこで直近の試合でも2得点を挙げスコットランドですでに13得点を記録する古橋亨梧(セルティック)をセンターに据えることを民意も望んでいるが、その古橋に大迫のような役割を担わせても得点は量産できないだろう。彼が得点しやすい形をつくれる戦術の構築が必要だ。

 また、オマーン戦では知将ブランコ・イバンコビッチ監督がまたも戦術戦を仕掛けてくることが予想される。直前まで相手の情報を得て対応できればいいが、予想を上回る奇策を展開してくる可能性も秘めている。そのことを踏まえると、試合中に柔軟な対応が求められる。選手には戦術力と意思疎通の能力が問われるなかで、試合中のポジション変更や役割変更をせざるを得なくなるかもしれない。そのためには、複数のポジションや役割を担えるポリバレントな選手をスタメンに起用すべきだろう。

◆本来の実力を発揮できれば…

 いずれにしても、本来の日本代表選手が持つポテンシャルを発揮できれば、そのプレーのクオリティで相手の戦術を一蹴して勝てるレベルの相手がベトナム代表であり、オマーン代表である。もちろん、舐めてはいけない相手だが、選手個々が持つ特徴が生きるスムーズな戦術がキーポイントだろう。崖っぷちに立たされたオーストラリア戦で吹っ切れた姿を見せた森保監督の力の発揮どころとなるのが、この11月の2戦なのだ。

<文/川原宏樹 写真提供/JFA>

【川原宏樹】
スポーツライター。日本最大級だったサッカーの有料メディアを有するIT企業で、コンテンツ制作を行いスポーツ業界と関わり始める。そのなかで有名海外クラブとのビジネス立ち上げなどに関わる。その後サッカー専門誌「ストライカーDX」編集部を経て、独立。現在はサッカーを中心にスポーツコンテンツ制作に携わる

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