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交流戦の貯金を上位相手に引き分けで凌いだオリックスの戦い

日刊SPA! / 2021年11月15日 8時53分

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 今年のルール「延長なし」で、どんな影響が出たかを振り返るパ・リーグ編。セ・リーグ同様大激戦だったが、最後にオリックスが抜け出してリーグ優勝を果たした。しかし、貯金15で追えたオリックスの半分近い7が、交流戦でのものなのだ……

◆オリックスの極端な引き分け構成

 オリックスは今年交流戦で12勝5敗1分けで交流戦優勝を果たしている。パ・リーグ2位だったロッテは交流戦8位で8勝9敗1分け。つまり同一リーグでの成績だけならばパ・リーグではロッテがリーグ優勝していたことになる。

 だが、それだけではない。オリックスが守ったのはパ・リーグ内で上位と完璧に五分で凌いだことにある。オリックスの対パ・リーグ各球団別勝敗を見てほしい。

対ロッテ    10勝10敗5分
対楽天     10勝10敗5分
対ソフトバンク 13勝11敗1分
対日本ハム   10勝11敗4分
対西武     15勝8敗2分

 見事にくっきりとした傾向が出たのではないだろうか。上位2球団には五分といっていい成績で貯金も借金もなく、さらにこの2球団と引き分けがそれぞれ5回もある。

 逆に下位の西武から貯金を7つ奪い、引き分けも2つしかない。ついでに日本ハムには借金1だが引き分け4でほぼ五分、ソフトバンクは2つ貯金で引き分けは1しかない。

◆下位チームからの貯金で凌ぐ

 こうしてみると、オリックスは交流戦で得られた7つの貯金を上位球団相手には一切崩さず、下位から貯金8を奪い取ってトータルで凌ぐ戦いをしていた、ということになる。

 もし延長があれば決着がついた試合が増え、結果は大きく違っていたかもしれないところだが、9回までというルールを意識し、強い球団には凌ぐ野球、弱い球団から徹底して勝ちに行くを実践できていた、といえるのではないだろうか。

 では逆に、優勝争いをしていたロッテと楽天を見てみよう。

◆ロッテと楽天はバランスを崩す羽目に

 この2球団の対戦成績は、ロッテの15勝9敗1分である。また、ロッテは日本ハムから貯金6、楽天は西武から貯金7というのが貯金源だったのだが、結局オリックスから直接貯金を1つも奪えず、その結果、交流戦でオリックスが得た貯金を上回れなかった、というのが敗因となってしまった。

 細かく見てみると、ロッテはオリックス戦で田嶋大樹投手が先発した試合で引き分けを3つも数えてしまっている。

 今年の田嶋大樹投手は8勝8敗、対ロッテは7先発で3勝1敗であるから、これに3分がついているようなものである。被打率もロッテ戦だと.194であり、ロッテの課題は「田嶋攻略」ただ一つだ。

 楽天側から見ると、対オリックス戦ではロースコアの引き分けが目立つ。2対2以下の試合が引き分け5試合中4試合。引き離された時期の9月26日、対オリックス3連戦の3戦目ではオリックスが4安打に対し、楽天は9安打したが1対1の引き分け。

 ようやく9回に無死二塁から茂木の同点タイムリーで追いついたが、後続が続けず勝ち越せなかった。対オリックスのチーム打率.225。課題は単純に攻撃力だろう。

◆ロッテと楽天に貯金は与えない!

 こうしてみると、いかにオリックスがロッテや楽天に貯金を「与えない」野球ができていたか、ということになる。

 勝敗が五分だったというと惜しい、と感じるところだが、セ・リーグや西武を徹底的に叩き、上位とは手堅い野球を繰り広げたオリックスが優勝したというのは必然だったのかもしれない。

 しかし、来年コロナの状況が落ち着けば延長が復活するかもしれない。戦い方が変わった時、どのチームが対応できるようになるのか。今年の特徴的なパ・リーグの結果からは、来年やってみなくてはわからない印象だ。

文/佐藤永記

【佐藤永記】
公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。

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