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散歩ゲー・ピクミンは『ポケモンGO』と何が違う?“競い合う”より重視したこと

日刊SPA! / 2021年11月28日 8時52分

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道沿いに花が咲き、グラフィックにも反映される

―[絶対夢中★ゲーム&アプリ週報]―

◆歩いて花を咲かせる『ピクミン ブルーム』

 11月1日に位置情報ゲーム『Pikmin Bloom(ピクミン ブルーム)』の配信が日本国内で開始されました。『ポケモンGO』と同じナイアンティックが運営しているということもあり、『ピクミンGO』とも呼ばれています。

 しかし、『ピクミン ブルーム』は『ポケモンGO』とは異なる戦略で新たなファン層を獲得しようとしています。今回のコラムでは、『ピクミン ブルーム』と『ポケモンGO』の3つの違いをチェックしていきましょう。

◆『ピクミン ブルーム』のゲーム内容は?

 まずは簡単なゲーム説明から。『ピクミン ブルーム』はピクミンを連れて街を歩き、花を咲かせていく“散歩ゲーム”。自分の分身であるMiiが背負うプランター型バックパックに苗を植えて規定の歩数分(赤ピクミンなら1000歩)歩くと引っこ抜くことができ、ピクミンが増えていきます。

 歩いたルート上に苗やフルーツなどが見つかると「おつかい」が発生。あとでピクミンたちを派遣して拾ってきてもらうこともできます。このとき力持ちの紫ピクミンや空を飛べる羽ピクミンがいると便利です。

 また、ピクミンは「なかよし度」を上げると、苗のあった場所にちなんだ衣装を着る「デコピクミン」に変化します。ドラッグストアなら歯ブラシを背負い、菓子店ならマカロンに頭を挟み、美術館なら絵画から顔を出す……。どれもかわいく、種類も豊富です。このデコピクミンを集めるのが、ゲーム性の主軸となっています。

◆『ポケモンGO』とは異なる3つの特徴

 では、『ポケモンGO』との違いを見ていきましょう。まずは対人バトルがないこと。『ポケモンGO』にはジムにポケモンを置く縄張り争いや、「GOバトルリーグ」という集めたポケモンを使った対人戦があります。

 一方、『ピクミン ブルーム』はプレイヤー同士が争う要素はなく、マイペースでのんびりと遊べます。街に生えた大きなキノコを最大5人のプレイヤーで壊すレイドバトルに似た「チャレンジ」はありますが、軽い協力で負担感も少なめです。「あえて控えめで、癒やしを得られるゲームデザインにした」という開発元のナイアンティック副社長・川島優志さんの発言からも、競い合うというコンセプトが土台にはないことが伺えます。

◆バトルよりもお散歩を重視

 2つ目の違いは、ほとんど立ち止まらなくていい設計。目的地の設定もなく、歩いている途中で発生するバトルもありません。ルート上で見つけたアイテムは、家に帰ってからピクミンに回収してもらえばOK。ホーム画面には歩数が表示されるので、「何歩、歩いたかな?」とチェックする歩数計寄りの作りになっています。

 3つめの違いはライフログ機能。夜9時以降にアプリを立ち上げると、その日撮った写真、歩いたルート、歩数やメモなどを保存できます。散歩中に見かけた綺麗な花を撮影したり、新規開店のカフェやパン屋の場所をメモしたり……。お気に入りの散歩ルートが開拓できて楽しくなります。

『ポケモンGO』が“現実の街の中でゲームをする”といったイメージだとしたら、『ピクミン ブルーム』は散歩のお供にちょうどいい、モチベーションをちょっと上げてくれるツールという印象です。

 ただし、これは現時点での話。スマホアプリは、アップデートで新機能が追加されていくケースがほとんど。現状は課金の必要性もあまり感じられず、「やや刺激が少ない」との声も聞かれるだけに、今後どのように舵を切っていくか気になるところです。

◆電池消費量がネックか

 ひとつ、マイナス面をあげるとすれば、スマホの電池がかなり激しく減ること。バックグラウンドに回しても、減りが大きいという体感があるのはネックです。日常的にゆるく楽しむコンセプトにはそぐわない電池消費量です。

 配信2年が経った、同じくナイアンティック運営の位置情報ゲーム『ハリー・ポッター:魔法同盟』は、来年1月31日をもってサービス終了となってしまいました。位置情報ゲームは、プレイヤーが選ぶアプリが一択になりやすい傾向があります。

 日本国内市場の二強である『ポケモンGO』と『ドラゴンクエストウォーク』に『ピクミン ブルーム』は食い込めるのか? この冬、『ピクミン ブルーム』のおかげで、寒さに負けずにウォーキングできているというユーザーがどれだけ増えるかにかかっています。

<文/卯月 鮎>

【卯月鮎】
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

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