1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

150万円超かけて「これ、誰のお墓?」。いい加減すぎる業者に泣かされた“墓石建て替え”騒動

日刊SPA! / 2024年8月31日 15時52分

 そして、「お墓参りに来た人が嫌な思いをしたらいけないので」と管理者に確認しようとしたところ、「こういうことは、私たちに任せてください」と業者。母がお願いするというので、井出さんも業者に一任したのだとか。

◆会社の人が誰一人、状況を把握していない

「でもあとから確認したところ、実際には墓地の管理者への連絡すらしていませんでした。ただ、管理者に確認してみたところ、区画がはっきりしていないのは事実で、法的な問題はないようでした。とはいえ、周囲のお墓には申し訳ない気持ちでいっぱいです」

 さらに、根石が高すぎて危険な状態。最初は担当者を通して元の図面どおり修繕するようお願いしていたが、実はその担当者がひとりでどうにかコトをおさめようとしていたことが発覚。会社の人には誰ひとり相談していなかったのだ。

「数か月経っても修繕工事が進まないため、私が母を説得。担当者の個人携帯ではなく、会社に電話して『現状を把握したい』と伝えたところ、会社の人たちは誰ひとり状況を把握していませんでした」

 そして逆に、工事完了後に支払うと約束していた工事費の残りを支払うよう求められてしまう。これには井出さんもブチ切れ。事情をすべて説明した。業者も逃げ腰になるなか、古くからその会社で勤める上層部が誠実に対応してくれ、どうにか折り合いはついたが……。

◆業者選びから完成まで慎重に

「途中、業者との話し合いがうまくいかなかったことから、弁護士の無料相談なども利用しました。そのときは、『業者のほうに問題があるため、残りの料金については支払わなくてもよいのでは?』との回答があったため、訴訟も考えました」

 けれど、離婚や著作権問題など幅広い分野で弁護を担当する弁護士に相談したところ、「訴訟になっても思い通りに修繕させるのは難しいし、修繕が終わるまで残金を支払わないと別の問題が出てくる可能性が高いというようなことを言われました」と井出さん。

「ほかにも、契約時にサービスすると言っていた商品券の話も忘れられているなど、とにかくいい加減な対応でした。お墓を建て替えする人も減り、業者の情報も少なくなっているので、工事に立ち会うなど慎重に行動してほしいです」

 お墓の建て替えには、少なくとも数十万円単位のお金が必要になる。安心して任せられる業者に依頼できれば嬉しいが、今回のようなケースに巻き込まれる可能性もあるだろう。お墓参りのたびに嫌な気持ちにならないよう、業者選びから完成まで慎重に行動したいものだ。

<TEXT/夏川夏実>

【夏川夏実】
ワクワクを求めて全国徘徊中。幽霊と宇宙人の存在に怯えながらも、都市伝説には興味津々。さまざまな分野を取材したいと考え、常にネタを探し続けるフリーライター。Twitter:@natukawanatumi5

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください