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i☆Ris山北早紀、「ヤバいんじゃない?」と思われる逆境こそ燃える

日刊SPA! / 2024年9月18日 15時50分

――そのお店で働いていた経験が、i☆Risでの活動に生かされたという話もありました。具体的に、どのような経験ですか?

i☆Risに限らず、芸能界を目指す10代の女の子って、普通の子に比べて我が強い子が多いと思うんですよね。周りを蹴落としてでも……っていう気持ちの子との出会いは、かなりショッキングな出来事でした。メイド喫茶も人気の職業だと思うので、それを経験せずに来てたら、もっと面食らってたかもしれないです。

メイド喫茶でも、周りに気を配ってみんなをまとめるポジションだったので、振り返ってみると、あの時期の経験がi☆Risを長く続けられた要因のひとつにはなったかな、と思いますね。

◆「i☆Risヤバいんじゃない?」はチャンス

――今作ではこれまでの歩みを振り返っていますが、今年の「i☆Ris 9th Live Tour 2024 愛たくて…Full Ener9y!!」の東京公演のMCにて、「上に行く前に自分が枯れ果ててしまいそうと思ったこともあった」と語っていました。特にどんな瞬間にそう感じていたのでしょうか。

周りからは「5人体制になったときは大変だったでしょう」と言われがちなんですが、私のなかでは少し違っていて。ひとり卒業して、世はコロナ禍という状況だったけど、私は逆境になればなるほど元気になるんです。

「i☆Risヤバいんじゃない?」って思われてるのは逆にチャンス。5人で今まではやっていなかった曲にも挑戦できる。まさにそれが実現した数年間でした。5人になってからのほうが、自分の好みの曲が多いくらいです。

ただ、人数が変わってフォーメーションが変わるのはしんどかったかも。ゼロから新しい曲を覚えるより、今まで身体に染み付いていたフォーメーションがちょっとだけ変わる方が難しいんですよ。

加えてシングルの収録やMV撮影、ツアーがドドッと重なった時期はさすがにキツかった……。「Summer Dude」を出した時期は、短時間で振り覚えして撮影、さらにツアーのフリ入れも重なる、みたいな状況で。

特に印象に残ってるのは、「Cheer up」のMV撮影かな。i☆Risだけじゃなくて、それぞれの仕事とか、いろいろなことが重なったタイミングだったのか、ほぼみんなが泣いてました。私も首を痛めたり、いろいろありましたね(笑)。

◆求められてるうちはずっとアイドルでいたい

――周りのメンバーたちについて、12年前と比べて変化を感じることはありますか?

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