48歳元パチプロの「その後の人生」。借金200万円をパチンコで返そうとした結果は…
日刊SPA! / 2024年9月25日 8時53分
こうして店員の目をそらしながら、あややとの逢瀬を重ねること4か月。岡本さんは借金を大幅に圧縮。実に150万円近くを返済することに成功したのである。
「結局、撤去されるまで4か月くらい打ち込みました。さすがに最後の方は締められていましたが、それでも1000円で25個はあったと記憶しています。その間、プロは一人もバッティングしませんでしたね。当時は千歳船橋や笹塚に強い店があったんで、みんなそっちに行ってましたし、そもそもプロからしたらCR松浦亜弥は何もオイシイポイントがなかったんです。だから、私からするとライバルはゼロ。たまにオバチャンが先に座って取られていることもありましたが、その時は幸せのおすそ分けみたいな気分で『オバチャンもキッチリ抜いてくれや』くらいの気持ちでいました(笑)」
◆プロ不毛の地だからオイシイ
岡本さんにとって、出玉状況云々よりもプロがいないことが大きなアドバンテージになったという。
「下北沢の印象は、ちょっとスロット好きな若者が知った顔で打っている街といった感じですね。シビアに打ち込まないので、そこそこチャンスなゾーンが転がっていたり、当時は2007年に撤去を迎える4号機が最後の花火を打ち上げていた頃だったので、明らかに高設定っぽい5号機が落ちてることも珍しくなかったんです。でも、こういう状況もプロがいたら争奪戦ですからね」
◆別れはある日突然に……
だが、そんなあややと蜜月は突然終わりを告げられることになる。ある朝ホールに向かうと、いつもある島には別の台が新台として導入されていたのであった。
「導入されて2か月くらいした頃から“撤去されてしまう恐怖”みたいなのがあって、ローテーションを変えたんです。新台は月曜日に導入されるので、週が明けたらいなくなってるかもしれないから、週末はひたすらあややを打ち込みましたね。週が明け、ひょっとして……と思いながらホールに行き、あややと会ったときにホッとする瞬間、これがもう本当に心臓に悪くて。だから、なくなった日の喪失感といったらもう、言葉じゃ言い表せないものがありました……」
◆パチプロをやめて働くことに…
とにかく回る“勝てる台”を失い、その後は「千円22回の台でも回らないと感じるようになっていきました」という岡本さん。そんなときに知り合いの広告制作会社から声が掛かったことをきっかけに、パチプロをやめて働くことに。そこからは仕事に没頭する毎日を送り、肝心の借金もその後1年で完済に成功したという。
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