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「高級クラブの美人ママ」が常連客の“モテない50代サラリーマン”と結婚した意外な理由

日刊SPA! / 2024年11月23日 15時52分

 美咲さんは「女性を招くなら、この部屋はNGよ」と告げると、彼は深く謝罪をして、意外なことを打ち明けてきた。

「驚きました。印刷会社の社員である一方で、子供時代から憧れていた作家になって5年だというんです。最初は自費出版だったのですが、それが大手出版社の目に留まり、定期的に作品を世に出していることも知りました。ただ、会社員という立場上、副業で作家をしていることは内緒で、中性的なペンネームにしていると言われたんです」

 年収は1千万円を超え、横浜市内にあるマンションも分譲だという。

「彼のペンネームを検索すると、ミステリー作家として多くの作品を出していることがわかりました。そして『いずれは作家一本でやっていきたい』という夢も教えてくれたんです」

 これを機に、美咲さんの気持ちが大きく傾いた。実は「冴えないサラリーマン」だと思っていた彼が、多くの読者を獲得している作家だったのだ。博識なのは子供時代から多くの書物に触れてきたからだろう。

◆結婚を前提に交際を始めたワケ

 だが、部屋を片づけられない問題はクリアできたのだろうか?

「実は、東北に住む私の母が塾講師で、家には常に大量の本とプリント用紙であふれかえっていたんです。私は父の性格を受け継いだのか、掃除が好きで片づけ上手。なので、その日は和弘さんの部屋の掃除をしてあげました。本の整理をしているうちに、私の好きな山崎豊子さんの本がたくさん出てきて、『白い巨塔』や『沈まぬ太陽』、『不毛地帯』などの話で盛り上がりましたね」

 予想外の共通点と美咲さんの掃除好きもあって、ここからは急展開。結婚を前提とした交際が始まったのだ。

「和弘さんには、『私が休職中も、店には時々通ってあげて』とお願いしました。そして、彼が作家として独立できるよう、身の回りの世話をしてあげたんです。また、結婚を前提に交際している男性がいることを実家の母に伝えました」

 美咲さんの父はすでに亡くなっていたため、母だけへの報告となった。

「ネットで検索した母も『なぜ、そんなにすごい作家さんが、今まで独身なの?』と聞かれましたが、さすがにモテない人生を歩んできたとはいえず、『仕事が忙しくて婚期を逃したみたい』と返答したんです。これを機に、お店を辞めたくて悩んでいることも打ち明けたところ、母がオーナーに電話をしてくれました。塾講師をしているだけあって、母は論理的かつ情に訴える話術が巧みで、最終的には健康上の理由で円満退店できました」

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