“執事”が明かす、超富裕層たちの買い物事情。「実物を見ずに数千万円のブランドものを購入」「トランクルームを8個借りている人も」
日刊SPA! / 2024年11月23日 15時53分
家に来てもらえたとしても、高価な物を売りつけられて、うんざりしそうだが……。
「外商たちは物を売るだけじゃなくて、接待もしてくれるんです。たとえば、歌舞伎の好きな超富裕層には『歌舞伎座のチケットが入りました! 一緒に観に行きませんか?』と誘ってくれたりします。
また、接待は家の外にも及びます。ハイブランドのショップは一等地にあることが多いので、外出のついでに超富裕層が立ち寄ることもあるんです。そこで『お茶でも飲んで行きませんか?』と、奥の個室に案内してもらえます。“サロン”と呼ばれるその部屋には、シガーやお酒が置いてあることもあり、ゆったりとくつろぐことができます」
他にもレストランを併設している某高級装飾品ブランドでは、『ちょっと上で食事でも』とごちそうになり、『何か買わないと悪いな』という思いから、そのまま下のショップで買い物……という流れになることもあるのだとか。
◆実物を見ずに、数千万円の買い物をする
ショップで買い物というのは分かるが、家で営業を受けると、外商もすべての商品を持ち歩いているわけではないはずなので、実物を見ずに買うことになりそうだ。
「超富裕層は実物を見ずに買うことが多いですね。パンフレットを見たり話を聞いたりしただけで、数百万円や数千万円が動くことはザラです。『自分で使うもの以外は特にこだわらない。ハイブランドなら、とりあえず買ってみる』というわけですね。
品質はしっかりしているので、買ってみて『裏切られた!』という声は聞いたことがありません。逆に自分で使うものにはこだわって、ブランドにとらわれずにものを選ぶ方が多いです」
ハイブランドといえば、筆者(綾部まと)はジュエリーを思い浮かべるが、「アパレルブランドでもこのような接待は多い」と新井さんは話す。
しかし、何でも好きに買えることには、デメリットもあるのだとか。
◆物が増えすぎて「トランクルームを8個借りている人も」
私たち庶民は1年に一度、年末に大掃除をするが、超富裕層はもっとペースが早いという。
「彼らは半年に1回か、早ければ3ヶ月に1回の時もあります。我々執事が整理整頓を任されることが多いのですが、不用品といえど高級品なので、簡単には捨てられず、誰かにあげたり、下取りに出したり、なかなか骨が折れます。
特に大変なのは、捨てられないタイプの方ですね。過去にトランクルームを8個借りていた方もいらっしゃいました。どんどん物が増えていって、管理費が膨れ上がるばかりでした」
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