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高級腕時計「パネライ」の“希少性が高い”モデルを一挙出し。腕時計投資のプロが「中古614万円でも“安い”」と断言するワケ

日刊SPA! / 2024年12月15日 15時48分

◆◯エントリー1: PAM00021

これこそが、パネライ限定モデルの元祖。先程も紹介したロレックスのデッドストックムーブメントを搭載するモデルであります。裏蓋はいわゆる「裏スケ」仕様となっているのですが、PANERAIと表記されたケースの中に収まっているROLEXと書かれたムーブメントがたまりません。

また、ケース素材はプラチナとなっているのですが、実はパネライにおいて「プラチナ」という要素もまたレア。現在では、通常ラインナップとしてプラチナモデルが存在しているのですが、遅くとも2010年頃までにおいて「プラチナモデル」はほぼ展開されていなかったのです。

なおこのモデル、当時の雑誌を私が調べてみたところ、そもそもが抽選販売だった模様。新品時から入手難易度が高かったモデルであるため、中古市場にはめったに出てきません。

そんなPAM00021でありますが、直近では2022年1月に中古売り出しがあった模様。その際の価格は約614万円でした。

ロレックスデッドストックムーブメント搭載、なおかつめったに売り出されないモデルとして、この614万円という価格は「安い」と私は思ったのですが、すぐに売れるという状況にはならず、少なくとも1ヶ月以上にわたって売られている状態が続いていたのです。

1999年の雑誌に記載されていたPAM00021の新品時の価格は400万円(税別)。そうなると、1999年から2022年までの上昇は200万円程度となります。他の人気モデルの場合、1999年との比較では価値が「倍以上」となる事例が珍しくありませんから、PAM00021は意外と評価されていなかったといえます。ですから、今後同じような水準でこれが出できたならば、「買い」だと思っている次第です。

◆◯エントリー2:PAM00066

これはラジオミールのバケットダイヤ文字盤モデルなのですが、当時のラジオミールとはケース形状が若干異なるという特徴を備えています。ラジオミールは2004年頃まで、パネライのフラッグシップモデルという位置づけで、ラインナップされたモデルはK18がメイン。今のロレックスでいう「デイデイト」のような存在でした。

初期リシュモン時代のパネライは、通常モデルのムーブメントがETAが基本だったのですが、ラジオミールにはゼニスベースのムーブメントを搭載。それが、この限定ダイヤモデルとなると、更に豪華な「フレデリックピゲ」ベースのムーブメントを搭載していたのです。

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