公務員ランナー川内、東京五輪を固辞 瀬古リーダーもタジタジ

スポニチアネックス / 2017年3月21日 7時2分

<世界陸上マラソン日本代表選手・会見>世界陸上での抱負を語る川内

 ◇世界選手権マラソン男女代表研修会&記者会見(2017年3月20日)

 8月の世界選手権(ロンドン)マラソン男女代表が都内で行われた日本陸連による研修会と記者会見に出席した。3度目となる今回の世界選手権を最後に一線から退く意向を表明している“公務員ランナー”川内優輝(30=埼玉県庁)はメダル獲得に意欲。瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(60)からは20年東京五輪への挑戦を打診されたが、それを堂々と固辞し、瀬古リーダーを困惑させるほど今大会に全てを懸けている。

 世界の瀬古も川内の決意にタジタジだ。会見終了後。20年東京五輪に向けて日本陸連からマラソン王国復活を託されている瀬古リーダーが川内を呼び止めた。これまで酷暑の中でのレースで苦しんできた30歳は、20年の大舞台を待たずに今大会で一線から退く意向を示している。

 瀬古「暑いのが苦手とか言ってちゃダメだ!」

 川内「ロンドンの暑さは大丈夫です」

 瀬古「違う。東京(五輪)だよ、東京!」

 川内「誰もが東京を目指しているわけではありません。ロンドンで結果を残すことが全てです」

 瀬古「そうかそうか。勉強になりました…」

 瀬古リーダーの願いは今夏のロンドンをステップとして3年後の東京でジャンプを果たしてもらうこと。しかし、川内は「日本代表として年齢もピークに来たと思っている」と今大会を集大成とすることを既に公言。猛暑の中でのレースが予想される東京五輪については「暑さに強い選手が選ばれた方がいい」との持論を展開している。あまりにも堂々とした固辞に対し、五輪挑戦を打診した瀬古リーダーも苦笑いして撤退?するしかなかった。

 過去2度の世界選手権はともに18位と惨敗。国際大会は14年アジア大会で銅メダルを獲得した以外は結果を残せていないだけに「それを打ち破って瀬古さんの期待に応えたい」と今大会に懸けている。年末年始に本番コースの試走も終え、5月から3カ月連続で出場する海外フルマラソンの手配も終えるなど準備万端。「メダルを狙って頑張りたい」。この日のように、どんな場面でも自らの主張を貫く精神力は世界の舞台でも発揮されるに違いない。

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