目標を口に出す姿勢――「優勝」宣言相次ぐ阪神

スポニチアネックス / 2018年1月14日 11時17分

1月5日の年賀式で新年のあいさつをする阪神・揚塩球団社長

 【内田雅也の広角追球】新年を迎え、鳥谷敬も福留孝介も糸井嘉男も口をそろえて「目標は優勝しかない」と話している。監督・金本知憲が「チームを引っ張っていってほしい」と指名するベテラントリオがはっきり「優勝」と言うのだから中堅や若手も追随する。たとえば秋山拓巳は「金本監督を胴上げする」と宣言した。

 今年の阪神には、選手たち誰もが「優勝」を口にしている。これはどうしたことだろう。

 年頭1月5日の球団年賀式で球団社長・揚塩健治が語った年頭所感として選手たちに求めたのが「有言実行」だった。

 「優勝する、日本一になる、と言葉に出してほしい」と語った。

 「言葉に出せば、言葉に違わない中身のある、工夫のある練習を継続しなければなりません。レギュラー争いは厳しいですが、向き合う相手は自分自身だと思っています。優勝の2文字を声に出し、自分に打ち勝ってほしい。その努力の継続がチームの勝利へとつながると信じています」

 揚塩には、金本体制3年目で機は熟したとの判断があった。新外国人大砲ウィリン・ロサリオの獲得を本社の本気度の表れとした上での言葉だった。

 「戦える基礎的な力がチームに備わってきたと私は見ています。そして、懸案の外国人大砲を獲得出来ました。オーナーはじめ電鉄本社もそれ相応の投資に理解を示し、大きく期待をする補強に踏み切ったということです。外国人一人で優勝できるという甘いものではないことは承知しています。ただ“今年はホントにいくぞ”“絶対優勝するぞ”という本社・球団挙げての意気込みを選手自身も感じてください」

 よく「おとなしい」と言われる今の阪神の選手たちに奮起をうながしたのだ。この所感を語った年賀式は球団役職員相手のもので、目の前に選手たちはいなかった。もちろん報道で知ったはずだが、2月のキャンプに入れば、選手やコーチに直接語りかけるつもりでいる。昨年12月1日付での就任後、金本やヘッドコーチ・片岡篤史と会食した際、優勝と口にする意図を説明し、同意も得ている。

 揚塩が優勝宣言を要求した理由には星野仙一の姿勢があったそうだ。「星野さんが行ってきたことの影響がありました。見たり聞いたりして私が学んだのです」

 星野が阪神監督だった2002―03年、キャンプの練習中、ヘッドコーチ・島野育夫がマイクで「優勝や!」「優勝するぞ!」と叫んでいた。そんな光景をテレビや新聞で見聞きしていた。

 星野の著書『改訂版 星野流』(世界文化社)によると、スローガンに掲げた「ネバー・ネバー・ネバー・サレンダー」(絶対、絶対、絶対あきらめない)に加えた<もうひとつの“呪文”>だったそうだ。

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