ガリットチュウ福島の哀愁“ゆるマネ”3つのポイントとは?

スポニチアネックス / 2018年9月15日 9時32分

船越英一郎のモノマネをするガリットチュウの福島(写真は合成)

 どこか哀愁漂うものまねで話題のガリットチュウ福島善成(40)。微妙に似ているところがツボにはまる。有名人ネタでは、船越英一郎やダレノガレ明美のように顔の作りが似ている人物に寄せていく場合もあれば、丸山桂里奈やPerfumeという想像を超えた飛び道具もある。声や癖まで似せている訳ではなく、そこが、またゆる~くてニヤニヤできる。

 福島によると、ものまねの原点は1998年にまで遡る。東京NSC2期生として入学するため熊本県から上京したばかりの頃に、街角で人間観察を始めた。錦糸町のサラリーマンに、渋谷のチャラ男、夜のお仕事に従事するお姉さんまで。面白そうな人物をノートに描き続けた。有名人ネタは、鼻の形が似ているという理由で手塚治虫が第1号だ。もともと“マンガの神様”の大ファンで昔から絵心もあったのだろう。

 この観察眼に加え、(1)専属メークさんの存在(2)とにかく堂々と振る舞う(3)絶対に1カ所だけは似せる、という3つのポイントで哀愁ものまねは完成する。

 (1)「専属メークさん」は、スポニチ本紙で連載中の「ガリットチュウのまねキン学~ものまね相手の金言たち~」の取材で間近で見ることができた。6時間にわたった撮影で、各々30分もかからず、福島の顔に別人の顔を重ねていく。筆だけによる特殊メーク。この力業がおもしろネタのベースを支えている。

 (2)「堂々とした振る舞い」は、ゆっくりした動作でネタをやることで周りが妙に納得するというもの。本人は「内心焦ってる時もあります」とのことだが、そう見えないのは芸歴22年目の成せる技だろう。(3)「絶対に1カ所だけ似せる」については、ほうれい線や目元、口元などを自由自在に変化させて顔を相手に寄せて行くという。

 実は2年ほど前に相方の熊谷岳大(40)が「お互いそれぞれ頑張ろう」と言い出さなければ、この“哀愁ものまね”も、メジャーになるまで少し時間がかかったかもしれない。福島は「1人で頑張ろう」と奮起。インスタグラムで船越のものまねをやったところ話題になり、その後も途切れずダレノガレ→貴乃花親方と繰り出し、ホップ・ステップ・ジャンプで、今の人気につながっている。

 熊谷は“解散まがい”の「お互い頑張ろう」宣言を忘れたかのように、平然と売れっ子の福島について行っているのも笑える。「福島君は本当に優しい。ぼくというダメ夫を支えるよくできた奥さんです。がはははは。本当なんですよ、これ」(熊谷)。コンビ仲が悪くないのも良い感じだ。

 「何年かかっても面白い人は絶対に売れる」。これはお笑い界の格言。20年お笑いを取材して分かったことは「スタッフに愛される芸人は生き残る」。2つとも兼ね備えたガリットチュウ。地肩も強くまだまだ行ける。

 「叩き上げ社長の奥様の最終形態」「店が暇過ぎてワイドショーばかり見ている定食屋の主人」など一般人のものまね含め、ネタ数は460個もある。あとは周囲に「助走すらしていない」とツッコまれ気味の相方が本気を出せばもっと忙しくなりそうだ。(記者コラム)

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