ドイツがトルコに逆転負け 日本に敗れて監督を解任したチーム同士の対戦

　◇親善試合　ドイツ2―3トルコ（2023年11月18日　ドイツ・ベルリン）

　ドイツが親善試合でトルコに2―3で逆転負けを喫した。ナーゲルスマン監督は就任3戦目で初めてのホーム戦を落とし、通算1勝1分け1敗となった。

　ドイツは左サイドバックで起用されたハーバーツが開始5分にサネの折り返しを決めて先制。序盤はペースを握ったが、追加点のチャンスを逃すとトルコの反撃に遭い、簡単に失点して前半のうちに逆転を許した。後半も立ち上がりは攻勢で4分にフュルクルクが同点弾を決めたが、ハーバーツのハンドでPKを献上して26分に勝ち越しを許した。

　ナーゲルスマン監督は「最初の10分で試合を決めるべきだった。25分から前半終了まではうまくできなかった。同じペースでプレーを続けないと」と振り返った。

　ホームとはいえ、ドイツにはトルコ系の住民も多く、アウェーのチームを熱狂的にサポート。フュルクルクは「首都なのにアウェーゴールを決めたみたい」と漏らした。ドイツ出身でユース年代にドイツ代表で出場歴がありながらA代表でトルコを選択したDFアイハンはキャプテンマークを巻いて奮闘。「前半も後半も立ち上がりは良くなかったけれど、我々は反応は素晴らしかった。サポーターが果たした役割も大きかったと思う。彼らは常にポジティブでエネルギーを与えてくれた」と声援に感謝した。

　9月の親善試合で日本に敗れた両国はドイツがフリック監督、トルコはクンツ監督がいずれも解任された。来夏の欧州選手権に向けて立て直しを図るチーム同士の対戦で、本大会開催国のドイツはW杯後の10試合で20失点と守備の課題をこの日も露呈。新監督にとっては厳しいホームでの黒星デビューとなった。