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ソフトバンク・山川 零封負け阻止29号「完璧。打席は打席として、考えていきました」

スポニチアネックス / 2024年8月31日 6時3分

<ロ・ソ>9回、2ランを放つ山川(撮影・島崎 忠彦)

 ◇パ・リーグ ソフトバンク2―6ロッテ(2024年8月30日 ZOZOマリン)

 ソフトバンクの山川穂高内野手(32)が、0―6の9回1死一塁から零封負けを阻止する29号2ランを放った。2年ぶりの大台30号到達に王手。7回3安打無失点に封じられたロッテ・佐々木朗希投手(22)からも、2回にチーム初安打となる中前打を放って5試合ぶりのマルチ安打だ。ただ、ロッテ戦11連勝中の有原航平投手(32)が5回5失点KOされ、6敗目を喫したのが誤算。優勝マジックは19のままだった。 

 まさに完敗直前に意地の一発が出た。山川の一振りだ。0―6の9回1死一塁で、東妻の初球真ん中ツーシームを仕留めた。

 「はい、完璧です。あの展開でしたが、打席は打席として、考えていきました」

 文句なしの打球は左翼スタンドに吸い込まれた。23日の日本ハム戦以来5試合ぶりの29号2ラン。41本塁打した22年以来2年ぶりの30発に王手をかけた。4番にとっては面目躍如の一発でもある。

 「今日はもう、エラーしちゃったんで…」。ハンドリングのうまい一塁守備で、珍しくミスが出た。0―4の4回2死二塁で、ソトのゴロを処理した有原が一塁に送球。低く強い送球を山川がミットに当ててスルリと後逸。二塁走者の生還を許した。その日の失敗はその日のうちに。思いをバットに乗せた。

 7回3安打無失点と封じられたロッテ・佐々木に対しても、山川は一矢報いていた。2回無死の第1打席で外低め直球158キロを中前にはじき返した。これがチーム初安打だった。ただ、残り2打席は続かず、3点を追う4回1死一塁ではスライダーを引っかけて三ゴロ併殺打。7回1死では159キロ直球を三ゴロ。3打数1安打だったことに「朗希(佐々木)、きょう良かったです。いつにも増してスライダー、フォークの精度が良かった。ただでさえ速いのにカウント球がいいと厳しい。次の対戦、あるか分かりませんがやり返す」と雪辱を期していた。

 小久保監督も、苦笑いするしかない佐々木の快投。報道陣の囲みに近づくなり「予告しとく。一番、短い。自力で頑張れ、記事。完敗、完敗です」と簡潔に締めた後に「山川が最後に打って完封を免れただけ。ただ、そのゲームです」と足早に立ち去った。チームは2連敗。この日、日本ハムが勝ったために優勝マジックも19のまま、足踏みとなった。

 唯一の光明が山川の反攻。「天候が心配ですが、あす、あさってやり返せるように頑張るだけ。あすはメルセデス。逆(左腕)ですが、対策していく」。力強い言葉を残した。 (井上 満夫)

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