西武 4併殺拙攻でCS進出の可能性消滅 先発・松本も誤算3回3失点

＜西・日＞3回、清宮に3ランを浴びた松本（撮影・藤山　由理）

　◇パ・リーグ　西武2―5日本ハム（2024年8月30日　ベルーナD）

　チグハグな展開だった。西武は4併殺の拙攻が響いて敗戦。渡辺監督代行は「ゲッツーが多かった。こういう試合はあるっちゃあるけど、もう少し得点に絡むような攻撃ができていたら」と嘆いた。

　打線は日本ハムを上回る9安打を放つも決定打が出なかった。初回1死一、三塁の先制機では佐藤龍が遊ゴロ併殺に倒れて無得点。得点は6回に相手の失策絡みでもらった2点だけだった。得点力不足に悩む今季を象徴するようなつながりの悪さで敗れ、CS進出の可能性が消えた。

　先発の松本は3回3失点、4四球で降板し「短いイニングでマウンドを降りてしまい、チームや中継ぎに申し訳ない」と肩を落とした。パ・リーグの名門球団が2年連続Bクラス。再建への道は険しそうだ。（福井　亮太）

　▼西武・平石ヘッド兼打撃戦略コーチ　（CS出場の可能性が完全消滅し）こんなに早く終戦になるのは申し訳ないし、責任を感じます。今の現状を素直に受け入れないといけない。

　≪球団最悪84敗にあと5≫西武が日本ハムに敗れCS進出の可能性が完全に消滅。8月30日の消滅はCSクリンチナンバーが導入された10年以降では17年ヤクルトの9月1日を抜く最速で初の8月中の消滅となった。チームは今季79敗目で、いずれも西鉄時代の71年の84敗、64年の81敗、72年の80敗に次ぐ4番目の敗戦数。あと5敗で球団ワースト記録に並ぶ。現在シーズン96敗ペースで、61年近鉄（103敗）しかない100敗を喫する可能性も残る。