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池波志乃 「“ただいま”と帰ってきそう」中尾彬さんの死去後初の公の場「変な感じ。隣にいないのを実感」

スポニチアネックス / 2024年8月31日 15時28分

<池波志乃トークショー>トークショーに臨んだ池波志乃(撮影・郡司 修)

 健康と美容に関連するサービスや商品の展示会「第24回JAPANドラッグストアショー」が31日、東京ビッグサイトで開催され、女優でタレントの池波志乃(69)が「スペシャルトークショー」を行った。今年5月に夫の中尾彬さん(享年81)が亡くなってから初の公の場となった。

 芸能界のおしどり夫婦として知られていたが、中尾さんは5月16日、心不全のため都内の自宅で死去。「今日は中尾さんが亡くなって115日目。“終活”をしていたので覚悟はしていたのですが、急に逝ってしまったものですから、少ししょげておりました」とコメント。CM撮影や番組収録は行ったものの、公の場に登場するのはこの日が初めて。「緊張しています」と丁寧に言葉を紡いだ。

 「“ネジネジ”は仕事上。眼鏡が好きだった」という中尾さん。結婚指輪などはもらったことがなく、眼鏡店に行っては洋服に似合う眼鏡を選んでくれていたという。

 生前、中尾さんのために池波は引き出しがたくさんついた巨大な眼鏡ケースを特注で発注。あまりの大きさに「これサイズ間違えてますよ、何をいれるんですか」と業者からも指摘を受けつつも、完成品が届くと「凄く喜んでいた。うれしそうに奇麗に並べていた」と中尾さんとの思い出に思いをはせた。

 これまでに池波が中尾さんに買ってもらった眼鏡は5本ほど。今は、少しその数が増えた。中尾さんの形見の眼鏡をかけて気に入った物を、自分に合わせたレンズに変えて愛用している。

 この日、着用した眼鏡も中尾さんセレクトのもの。去年買ってもらった「わりと新しいもの」で、ブルーのフレームカラーが特徴的で、衣装の色味とマッチしていた。

 「半分仕事仲間、あと半分は同志」。結婚当初は別々で仕事をすることが多かったが、近年15年ほどは夫婦でいないことの方が少なかった。

 常に隣にいた中尾さんにもう会えないという「実感が湧かない」という池波。「中尾彬のためにいろんなことをやっている状態」で、一人を感じるのは「ご飯を食べているときぐらい」と目を伏せる。「最初は食べる気力も湧かなかったので(体重が)10キロ以上落ちた。やばいと思った。どうやったら一人前を楽しくおいしく作れるかを研究したら楽しくなって少し元気が出た」と語った。

 「ちょっと経ったら帰ってきそうな気がします。一週間ロケに行ったり、いなかったりとか長年やってきた。“ただいま”と帰ってきそうな気がしてつらいですね」と涙をこらえながら一人で取材に応じ「こういうときに隣にいないのが…今、初めて変な感じがします。隣にいないのを実感しています」と心境を伝えた池波。最後は「泣かなくて良かった」と笑顔で会場を後にした。

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