J3沼津 今季最多の大量5失点で4位転落 中山監督「前半がすべてだった」

＜富山・沼津＞試合に敗れた沼津イレブン

　◇明治安田J3リーグ第26節　沼津1―5富山（2024年8月31日　富山県総合運動公園陸上競技場）

　3位の沼津が勝ち点1差で4位の富山に5―1で敗れてリーグ戦2連敗。順位も4位に転落した。2位・今治が勝ったためJ2自動昇格圏内とは勝ち点差が6に開いた。中山監督は「前節（今治戦）もそうだったんですけど、今節も前半が全てだったのかなというところはある」と淡々と振り返った。

　真夏の世の悪夢だった。直近5試合で4勝1敗と相性の良い富山相手だったが、前半から相手のハイプレスに手を焼いた。前半18分、こぼれ球をDF安光に押し込まれて先制点を献上。同23分にはMF末木にクリアボールを決められた。前半終了間際にも1失点し、前半だけで3失点と劣勢を強いられた。

　後半は沼津が勢いを取り戻したもののゴールが遠かった。逆に同35分にはMF高橋に決められて万事休す。同40分にDF浜託巳（27）が1点を返したが焼け石に水。同44分にMF松岡に今季最多失点となる5点目を決められるなど、富山の怒濤（どとう）のゴールラッシュにお手上げ状態だった。

　今治、富山と上位対決を落としたことで昇格争いから一歩後退した。中山監督は「結果はもうどうにもならない。結果を変えられないのであれば、試合の中で最善を尽くすだけ。1試合1試合をどれだけ大切に戦っていけるか。それをやるのみです」と前を向いた。