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伊東勤氏 ドジャース・大谷 警戒されても仕留めた43号 首位攻防戦で集中力維持

スポニチアネックス / 2024年9月1日 1時30分

<Dバックス・ドジャース>8回、ソロを放った大谷(撮影・西尾 大助)

 ◇ナ・リーグ ドジャース10―9Dバックス(2024年8月30日 アリゾナ)

 【伊東勤 視点】8回のホームランは直球2球で0―2と追い込まれた後の3球目、甘く入ってきた直球をコンパクトに内側からバットを出して逆方向に運んだ。失投といえば失投だが、それを逃さず仕留めるテクニックはさすがだ。

 首位攻防の第1Rで初回第1打席の初球を右翼線へ二塁打。ゲーレンの立ち上がりを揺さぶり、フリーマンの2ランを引き出した。第2打席からは警戒され内角高めを攻められた。右肘への死球。第3打席も直球で内角高めを攻められ最後はナックルカーブで三振。第4打席は左腕マンティプライの変化球攻めで三振に倒れた。高低と緩急。手を替え品を替え攻められながら第5打席、4番手シーウォルドの制球ミスを一撃でスタンドに運んだ。結果的に1点差試合、この一発が効いた。

 9月に入って、さらに緊張した試合が続くが大谷にとっていい環境で試合に臨めると思う。ドジャース打線は好調で相手は大谷を簡単に歩かせられない。四球で出せば、盗塁でチャンスを広げられるからだ。ストライクゾーンで勝負してくれれば一発の可能性は高まる。優勝争いをしているモチベーションがあるので一打席一打席の集中力を毎日維持できる。最終的に50―50を達成できるかどうかは微妙だが、貢献度の高いパフォーマンスを見せてくれると思う。(スポニチ本紙評論家)

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