1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 野球

ソフトバンクは優勝M17 高卒5年目、石塚がプロ初の決勝打「初球からいくのが僕の持ち味」

スポニチアネックス / 2024年9月1日 6時2分

<ロ・ソ>6回、石塚は勝ち越しの2点打を放つ(撮影・小海途 良幹)

 ◇パ・リーグ ソフトバンク4―1ロッテ(2024年8月31日 ZOZOマリン)

 首位・ソフトバンクは31日、ロッテに4―1で逆転勝ちした。1―1の6回に石塚綜一郎捕手(23)の左前2点適時打で勝ち越しに成功。石塚にとってプロ初の決勝打となり、試合後には初のヒーローインタビューも受けた。育成から7月下旬に支配下選手契約を結んだ高卒5年目の活躍でチームの連敗は2でストップ。優勝マジックは2位・日本ハムが敗れたため2つ減って17となった。

 雨の幕張でうれしいプロ初のヒーローインタビュー。石塚は「初球からいくのが僕の持ち味。何とかしようと思ってて、いい所に落ちてくれた」と落ち着いた口調で語った。1―1の6回2死二、三塁のチャンスで積極的なスイングが決勝打を生んだ。

 ロッテ先発・メルセデスが初球に投じた144キロの高め内角寄りの直球に反応し、詰まりながらも強引に振り抜いた。ふらふらと上がった飛球に左翼手のポランコが長い手を伸ばすも届かない。2者が生還し、勝ち越しに成功。ポテンヒットだったが、最高の結果を呼んだ。

 岩手・黒沢尻工から19年の育成ドラフト1位で入団し、7月24日に支配下登録。前日30日の同戦では県内のライバルだった佐々木(大船渡)の投球をベンチから見つめた。高3時に交流があり、剛腕の完全試合達成時にはメールで祝福。前日の出番は佐々木の降板後で初対戦は持ち越しとなったが、翌日に存在感を示した。

 21日の楽天戦でプロ初安打と初本塁打を放ったが、チームが逆転サヨナラ負けして惜しくもヒーローにはなれなかった。当初はその翌日から2軍で再調整する予定だったが、中村晃の体調不良により1軍に残留。何かを持っている。

 小久保監督は結果にこだわる姿勢を高く評価し「打席での対応に可能性を感じる。支配下になって“この1打席に”の思いは断トツで上の方」と期待する。石塚のV撃で連敗は2でストップ。8月を白星で締めて14勝11敗とした。日本ハムが敗れたために優勝マジックは二つ減って17となり、いよいよ9月の戦いへ入る。指揮官は「チーム状況があまり良くない中、よく勝ったなと。7、8月は苦しんでますがマイナス(借金)ではないのは評価できる」と前を向いた。

 9月の初戦は4カードぶりの勝ち越しが懸かる。可能性を秘めている23歳は「任されたところで結果を出すだけ。一日一日頑張るだけ」と力強く言った。(井上 満夫)

 ◇石塚 綜一郎(いしづか・そういちろう)2001年(平13)6月7日生まれ、秋田県出身の23歳。岩見三内小3年で競技を始め、岩見三内中1年時は軟式野球部、同2年から「秋田南リトルシニア」でプレー。黒沢尻工に進み、3年夏に岩手大会ベスト4進出に貢献。準決勝で西舘(巨人)を擁する花巻東に敗れた。高校通算39本塁打。19年育成ドラフト1位でソフトバンクに入団。1メートル81、87キロ。右投げ右打ち。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください