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矢野燿大氏 バントの指示出さず敵に勝機残した巨人と、バントをさせて「流れ」渡さなかった阪神

スポニチアネックス / 2024年9月1日 5時18分

<神・巨>夕焼けに染まる甲子園球場(撮影・北條 貴史)

 ◇セ・リーグ 阪神4―2巨人(2024年8月31日 甲子園)

 【矢野燿大 視点】巨人が2点リードの2回無死一、二塁で浅野にバントの指示を出さず、打たせて右飛。この回は無得点だった。初回から5連打するなど圧倒して一方的な展開だっただけに、勢いに急ブレーキがかかったように見えた。

 二塁走者の走力、浅野が前の打席で二塁打を放っている、巨人が浅野をどう育成していくのかなど、確かにさまざまな思惑や状況が絡み合う。もしバントで送っても得点は入らないかもしれないし、結果論じゃないかと言われればそうなのだが、終わってみれば阪神にも勝機を残し、勝負のアヤが見えたイニングになった。一方の阪神は2点リードの8回1死一塁で島田にバントをさせた。追加点には結びつかなかったが、「流れ」を渡さないという効果はあった。

 巨人の戸郷は立ち上がりから完璧で、隙を見せない素晴らしいピッチングだった。気分良くアウトを重ねて何の不安もなさそうだったが、しかし、捕手はこういう時ほど慎重にならないといけないし、私も一球の怖さを何度も経験した。佐藤輝は前の2打席は全然タイミングが合っていなかったし、戸郷にしてみれば“まさか”だと思う。逆に才木は全然良くなかったのに、なぜか勝てた。

 巨人は単なる一敗では済まない可能性のある一敗になるかもしれない。阪神はこの、まさかの一勝をきっかけにしたい。(スポニチ本紙評論家)

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