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佐々岡真司氏 巨人・戸郷 素晴らしい6回のギアチェンジ フルカウントからのフォーク見事

スポニチアネックス / 2024年9月13日 5時33分

<広・巨>6回、ピンチで末包を空振り三振に斬った戸郷は雄叫びをあげる (撮影・西川祐介)

 ◇セ・リーグ 巨人5-0広島(2024年9月12日 マツダ)

 【佐々岡真司 視点】投手戦や僅差の展開で明暗を分けるのは、四球や失策。巨人・戸郷は四球でピンチを広げた2回無死一、二塁を切り抜けた一方で、広島・床田は直後の3回に失策絡みで3失点し、巨人が試合の主導権を握った。

 床田は守備力の高い選手だが、無死二塁からバント処理後の一塁悪送球が致命傷になった。小園の三塁カバーがやや遅れたのは、打球が速く投手が捕れないと考えて前に出たためだろう。床田にはその動きが見えずに一度三塁方向を見て一塁へ投げた。捕手の指示も、大歓声で聞こえなかったのではないか。

 戸郷は左打者の内角に投げ切れていなかったが、ギアの入った6回の堂林、末包への投球はさすが。2―2から見逃された球を3―2から投げ切ったフォークは見事だった。

 巨人は11日の9回大逆転勝ちで乗った。ローテーションを再編して菅野、グリフィン、戸郷で臨んだ3連戦の3連勝は価値がある。(スポニチ本紙評論家)

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