広島・常広「自分は自分の課題に取り組むだけ」同期の活躍にも泰然自若に成長を続けてきた

＜広・D＞初登板初勝利した常広（撮影・平嶋　理子）

　◇セ・リーグ　広島10―2DeNA（2024年9月15日　マツダ）

　【記者フリートーク】常広は投手らしい性格だ。同期にあたる西武・武内、巨人・西舘らが先に1軍デビューを飾っても「焦りはない。自分は自分の課題に取り組むだけ」と泰然自若。他人の言動や結果に影響を受けることなく、自分と向き合い続けてきた。

　それはグラウンドを離れても変わらない。5月上旬、大野練習場での練習後に食堂で、丼山盛りの白米を頬張る姿があった。その話題を振ると「自分は体重を77キロで維持するのに白米を調整して食べている」。さらに自室での過ごし方を聞くと「自分は何もせず寝てることが多い」――。「自分」という言葉をよく口にした。

　周りと比べることはしない。1軍で活躍するために「自分」がどうしたらいいかを常に考えてきた。その“自立”の精神が常広の成長を支える原動力だ。　（広島担当・長谷川凡記）