ソフトバンク・有原「やるしかない」 20日オリックス戦に先発

投手練習に参加したソフトバンク・有原（撮影・杉浦　友樹）

　嫌な流れを止めるのはこの男しかいない。マジック5で足踏みするソフトバンクはきょう20日、オリックス戦（みずほペイペイドーム）でチーム最多の12勝を挙げているエース・有原が先発する。

　チームは連敗中。直近では近藤が離脱し、投手では大関が出場選手登録抹消と主力にケガも相次ぐ。この日は本拠地で投手練習が行われキャッチボールなどで調整した背番号17は「やるしかないと思っていますし、こういうときこそ自分のできることをしっかりやることが大事」。達観した表情で決意した。

　好投を再現する。前回登板の13日もオリックス戦で7回2失点、12勝目を挙げた。相手はリベンジに燃えるが「僕は僕で自分のやることをできたら」とはね返す覚悟。個人としても負けられない。日本ハム時代の19年以来となる2度目の最多勝がかかる。日本ハムの伊藤が13勝でトップで1勝差だ。思いを問われると「まだチームのマジックが残っている。それは終わってからのこと」と控えたが、好投の先に栄誉が待つ。

　8月は月間防御率5・70と苦しんだが、9月に入ってから8回1失点、7回2失点と本来の姿を見せつつある有原。歓喜のゴールに近づく投球を見せる。　（杉浦　友樹）