大の里 最速大関目前で…無敗連勝11でストップ「詰めの甘さが出た」
スポニチアネックス / 2024年9月20日 4時51分
◇大相撲秋場所12日目(2024年9月19日 両国国技館)
単独首位の関脇・大の里が初黒星を喫した。元関脇で優勝経験もある平幕・若隆景に敗れ、初日からの連勝は11でストップ。大関昇進目安の3場所合計33勝へ向け、難敵ぞろいの残り3日間で1勝以上を目指すこととなる。1差で追う2敗勢は、関脇・霧島と平幕・高安の元大関2人となった。大の里を破った若隆景も3敗で優勝戦線に残った。
快進撃がついに止まった。取組へ向かう大の里の表情はこれまでの11日間と全く同じ。立ち合いから鋭い出足で一気に出ていくところも同じだったが、若隆景に土俵際で2本差されて逆襲を許した。上から強引に押さえつけて突き落としにいくも決まらず、再度残されて体を入れ替えられた。
初顔合わせの両者。本場所以外では8月25日の夏巡業横須賀場所と29日の稽古総見で計3番取っており、負けた1番はもろ差しを許して寄り切られていた。この日の勝負を見つめた九重審判長(元大関・千代大海)は「2本入ったら絶対負けないという若隆景の作戦勝ち」と、優勝経験のある相撲巧者の技術を評価した。
2度も土俵際まで追い詰めただけに「詰めの甘さが出た」と反省の弁。それでも、取組後の支度部屋では落ち込んだ様子をそれほど見せず淡々としていた。むしろ全勝のプレッシャーがなくなったからか「気持ちもスッキリしたので、しっかり集中してやりたい」とすぐに前を向いた。
まだ1差で単独首位のまま。大関昇進目安の3場所合計33勝まで“マジック1”も変わりないが、ここからが正念場だ。残り3日間の対戦相手は、琴桜、豊昇龍の両大関と2敗の高安が予想される。琴桜には1勝3敗、豊昇龍には0勝3敗(不戦勝除く)、高安には0勝1敗と過去の対戦成績ではいずれも負け越している。今場所は既に、先場所敗れた6人のうち4人を倒して修正力の高さを示してきた。運命の残り3日、進化した大の里の真価が問われる。(前川 晋作)
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