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敵将脱帽 大谷翔平は接戦なら「歩かせていた」 あっぱれの活躍に「ファンとしてスタンドにいられたら」

スポニチアネックス / 2024年9月20日 10時24分

<マーリンズ・ドジャース>試合後、取材に応じたマーリンズ・シューメーカー監督(撮影・杉浦 大介)

 ◇ナ・リーグ ドジャース20-3マーリンズ(2024年9月19日 マイアミ)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が19日(日本時間20日)、敵地でのマーリンズ戦に「1番・DH」で先発出場。3打席連発を含む6安打10打点2盗塁の大暴れでメジャー史上初の「50-50」からの「51-51」を達成。チームも大勝で12年連続プレーオフ進出を決めた。

 試合後はポストシーズン進出決定を祝してシャンパンで乾杯。デーブ・ロバーツ監督が音頭を取ってナインの前でスピーチし、大谷の偉業も「ショーヘイ、おめでとう!」と祝福した。その後「これがファーストステップだ。みんなおめでとう!」と締めくくると、普段アルコールを口にしない大谷もグラスに入った少量のシャンパンを一気に飲み干した。

 マーリンズの本拠ローンデポパークは昨春WBC決勝が行われた球場で、投手・大谷がマイク・トラウト(エンゼルス)を空振り三振に仕留め、日本を世界一に導き、帽子とグラブを放り投げ大喜びした球場。思い出の地でまた新たな球史を刻んだ。

 現地9月19日は2度目の右肘手術を受けた日。あの日からちょうど1年。二刀流が代名詞の大谷が打者専念で迎えたシーズンで、3発6安打10打点2盗塁の大暴れ。MLB史上初の「50-50」から「51-51」を達成してチームを勝利に導き、12年連続のプレーオフ進出を決めた。

 大谷にとってメジャー初出場から866試合目。大リーグ公式サイトのサラ・ラングス記者によると、865試合に出場してポストシーズンに出場したことがないのは現役選手で最長記録だったが、自らのバットで不名誉な記録に終止符を打った。

 試合後、マーリンズのスキップ・シューメーカー監督は大谷と勝負を続けた選択について「1点差のゲームだったら、たぶん歩かせていた」と告白。しかし、マーリンズが大差でリードを奪われていた状況だっただけに「あれほど大差がついた状況でそれをやったら、ベースボール的に、カルマの面からも、野球の神が見ても、不適切な動きになる。(あの状況では)勝負し、討ち取ろうとするべき。このゲームに敬意を払い、勝負にいった。彼がホームランを打ったことはゲームの一部。彼は50本も打ってきたのだから」と明かした。

 その上で大谷について「彼は私が見てきた中で最も才能のある選手。これまで誰もやっていないことを成し遂げている。もう何年かピークが続いたら、史上最高の選手になるかもしれない。ダグアウトではなく、ファンとしてスタンドにいられたら良かったかもしれない。ただ、私は選手たちが彼を恐れず、勝負にいったことを誇りに思う。そうするべきなんだ。マーリンズにとっては良くない日でも、ベースボールにとっては良い日だった」と話した。

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