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阪神・右京、3年目で初の4安打 簡単には負けない!3方向へ打ち分け「上向いてきそう」

スポニチアネックス / 2024年9月21日 5時16分

<D・神> 8回無死、阪神・前川は中前打を放つ(撮影・大森 寛明)

 ◇セ・リーグ 阪神6ー9DeNA(2024年9月20日 横浜)

 阪神・前川は簡単に試合は終わらせなかった。4点差をつけられて敗色濃厚の9回2死二塁。1ボールから森原の外角直球をコンパクトに中前へはじき返した。2本目の適時打で最後まで抵抗。DeNAとの打ち合いに屈しても、1試合4安打は高卒3年目で初めて奏でる大当たりだった。

 「1本目のタイムリーと、2本のレフト前が良かった」

 0―5の4回1死一、二塁では内角に食い込んでくるカットボールにうまく肘をたたんで右翼線へ落とす適時二塁打で最初の得点をたたき出し、一挙4得点の猛攻に点火した。2点を追う5回2死一塁は変則の右下手投げの中川颯から左前打で好機を拡大。梅野の適時打につなげた。

 「もうちょっと早いカウントから行くべきだったんですけど、2ストライクから打てた。次はまた違う攻め方をされると思うので、帰って反省していきたい」

 8回先頭では2球で追い込まれてからウェンデルケンの148キロを中前打。4安打を3方向へ打ち分け、うち3本は最初のスイングで確実に仕留めた。好結果に浮かれる様子は全くない。

 「(状態は)上向いてきそう。今日負けたので、明日(21日)勝たないといけない。勝てるように準備して頑張ります」

 勝利打点は3試合連続で止まっても、しびれる戦いはまだまだ続く。21歳ながら猛虎をけん引する存在へと成長を遂げ、下を向くことなく帰りのバスに乗り込んだ。(石崎 祥平)

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