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阪神・近本 ミスターに並んだ6年目最多通算926安打「挑戦できていることがありがたい」

スポニチアネックス / 2024年9月21日 5時16分

<D・神>  4回2死一、三塁、阪神・近本は左翼線に適時二塁打を放つ(撮影・大森 寛明)

 ◇セ・リーグ 阪神6ー9DeNA(2024年9月20日 横浜)

 阪神・近本光司外野手(29)が20日のDeNA戦で6年目までの通算安打数を926本に伸ばし、歴代1位の長嶋茂雄(巨人)に並んだ。左翼線への適時二塁打で4回の一挙4得点に貢献。5点劣勢から1点差に2度迫っても5連勝で止まり、7日ぶりに首位・巨人から3ゲーム差へ後退した。逆転連覇を期す残り8試合。21日に期待される“ミスター超え”の一打から進撃を再開したい。 

 負けは負けだ。だが、5点差を追い上げ、試合をわからなくさせた粘りは胸を張れる。その一翼を担ったのが近本だ。4回の左翼線への適時二塁打で、一時は1点差に詰め寄った。2番手・坂本の146キロ直球をきれいにはじき返した一打で通算926安打。入団6年目までのプロ野球最多、巨人で活躍した長嶋茂雄に肩を並べた。

 「いい流れでつながってきた打席だったので、自分も続こうという気持ちだった。偉大な先輩の記録に並べたことも光栄ですし、こうやって挑戦できていることがありがたい」

 安打の積み重ねは、打撃をひたすら追求し続けた結果だ。ここ横浜ではナイターなら昼間に、デーゲームなら試合後に、球団が提携するジムで汗を流すのが日課。球場に来れば、全体練習前に本隊を離れて室内練習場にこもり、長期と短期の両視点に立ったスイングづくりをして、プレーボールの準備をする。

 「試合前は、その日の先発の対策はもちろん、今、取り組みたいフォームのチェックもする。特定の何かに特化した練習は好きじゃない。練習はいい、悪いじゃない。合うか、合わないか。プロに入ってからはそういう視点で練習をしている」

 体に関する豊富な知識を裏付けにして調子に合った練習に励む。この2年、間近で見守る今岡打撃コーチは「彼は打撃の職人。意識も技術も全てが高い。彼のような意識を持って、かつ継続的に練習をした選手が、プロ野球界に果たしてどれぐらいいただろうか」と賛辞を惜しまない。

 取り組みは改善の連続。打球角度にこだわり、ゴロよりもフライを良しとした打撃練習が、6月の不調を経て、夏場から変わった。中堅から逆方向へのライナーが増え、時にゴロも打った。それに伴い打率も安打数も急上昇。飽くなき探究心とそれに付随する技術の引き出しの多さが、好成績を残し続ける一因になっている。

 初回と6回の打席は凡退したとはいえ、芯で捉えていた。状態は悪くない。21日にもミスター超えを果たせば、打線は自然と活気づくはずだ。「どの試合も勝たないといけないので。明日も頑張ります」。残り8試合。首位・巨人とは3差に広げられても、まだ下を向く必要はない。阪神には希代のバットマン、近本がいる。 (倉世古 洋平)

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