大谷翔平52号 ド軍ファンの学生がゲット「飛びついた」“し烈争い”制する ボールは「売ったりしない」

＜ドジャース・ロッキーズ＞大谷翔平の52号本塁打ボールをゲットしたアラン・メンデスさん（撮影・杉浦　大介通信員）

　◇ナ・リーグ　ドジャースーロッキーズ（2024年9月20日　ロサンゼルス）

　ドジャースの大谷翔平投手（30）が20日（日本時間21日）、本拠でのロッキーズ戦に「1番・DH」で先発出場。大リーグ史上初の50本塁打＆50盗塁達成から一夜明け、第3打席で2戦連発とする今季52号を放った。

　マイアミの興奮をロサンゼルスのファンにも届けた。1―2の5回2死二塁で迎えた第3打席。フルカウントから見送ればボール球の胸元の速球をかち上げると、110.1マイル（約177.1キロ）で飛び出した打球は中堅左への423フィート（約128.9メートル）地点に着弾した。

　この52号をゲットしたのは、修士号を取ろうとしている学生のアラン・メンデスさん（24）。「ボールは私たちの左側のネットに飛んできて、最初にいかなければいけないと思って、できる限り早く登って飛びついた」とした上で「多くの人がボールを取ろうとしていたから怖かったけど、すぐに行かなければと思った」と“し烈な戦い”を経てボールをゲットしたことを回顧した。

　「人生を通じてドジャースの大ファン」と言うメンデスさんは今季の大谷ついて「素晴らしい。ドジャースの1年目で52号本塁打なんて。日本からアメリカに来るなんて勇気がある」と絶賛。

　ゲットしたボールについては「保持するつもりだ。売ったりはしない」とキッパリと宣言。これが50号のボールだったらよかったかと聞かれると「そんなことないよ」と笑い「52号（のボール）だってすごい。今日、53号を打つかもしれないしね」と本塁打量産に期待を込めた。