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広島・末包が涙のG倒打!お立ち台で胸中吐露「結果の出ない自分に対して悔しかった」

スポニチアネックス / 2024年9月22日 5時47分

<広・巨>雨の中ヒーローインタビューを受けた小園と末包(右)(撮影・岸 良祐)

 ◇セ・リーグ 広島5ー4巨人(2024年9月21日 マツダ)

 広島は21日の巨人戦(マツダ)に5―4で逆転勝利し、連敗を4でストップ。3位に再浮上した。1―4の8回に打線がつながって同点に追いつくと、なおも2死一、三塁で6番・末包昇大外野手(28)が決勝左前打を放った。9月は試合前まで月間打率・167と苦しんでいた大砲が、勝負どころで期待に応える一撃。お立ち台では涙をこらえながら、胸中を吐露した。目下9月4勝14敗のチームも、“家族一丸”で巻き返しを期す。

 球場のボルテージが一気に上がったのは、1―4で迎えた8回だった。先頭・林の左前打をきっかけに秋山、小園の適時打で同点に追いつき、なおも2死一、三塁。ここ一番で末包が男を見せた。

 「狙い球を、しっかりと頭の中に入れていた。ここで決めなきゃと思っていた。本当に気持ち一つで打てて良かった」

 前の打者・坂倉が申告敬遠された後の投手交代を想定して頭を整理した上で打席へ向かい、今季初対戦の船迫と対峙(たいじ)。カウント2ボールからの内角スライダーに、詰まらされた。それでもひるまずに振り切り、左前へと運んだ。5回の中前打の直後に一塁でけん制死したが、その失敗も取り返す一撃となった。

 試合前時点で9月は月間打率・167と低空飛行が続いていた。19日には新井監督から直接指導を受け、打撃フォームを試行錯誤。前日20日巨人戦の敗戦後にもマツダスタジアムで居残り打撃練習に励むなど、復調に向けて地道に汗を流している。加えて藤井ヘッドコーチから「相手は(末包自身が)思っているより怖いと思う。どんどん振っていって、追いこまれるまで空振りはオーケーだから」と背中も押され、本来のフルスイングを貫いた。その結果がこの日の決勝打だ。小園とともに上がった本拠地のお立ち台では、涙を必死にこらえつつ、胸中を吐露した。

 「結果の出ない自分に対して悔しかったですし、(最近は)試合が終わっていない中で空席が目立って本当に悔しい。でもそれは仕方がない。応援したいなと思えるチームになりたい」

 チームは9月戦線大失速で、クライマックスシリーズ進出も危ぶまれる状況。そんな苦境でも球場を赤色に染めてくれる鯉党のために、末包は必死に前を向く。この日は劣勢の展開を“家族一丸”で打開して連敗を「4」で止め、CS進出圏内の3位に再浮上した。「(8回は)みんなの何とかするんだという気持ちが入った攻撃だった。久しぶりにスタンドに来ていただいたファンの方にも喜んでもらえて、楽しんでもらえたゲームだったと思う。これをきっかけにしていきたい」と新井監督。残り11試合。季節外れの鯉のぼりを掲げる。(長谷川 凡記)

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