オリックス 中嶋監督に続投要請 4年ぶりBクラス、CS消滅も…リーグ3連覇導いた手腕高く評価

＜オ・日＞7回、ベンチで戦況を見つめる中嶋監督（左から2人目）（撮影・平嶋　理子）

　◇パ・リーグ　オリックス2―3日本ハム（2024年9月22日　京セラD）

　オリックスが中嶋聡監督（55）に来季続投を要請していることが分かった。22日の日本ハム戦に敗れ、135試合目にして4年ぶりのBクラスが確定。球団は就任1年目の21年から昨季までリーグ3連覇に導いた手腕と育成方針を高く評価し、就任時から続く単年契約の再更新を既に要請した。返答を待ち、来季の覇権奪回へ話し合いを進める方針だ。

　4連覇を目指した今季は先発陣から山本（ドジャース）、山崎（日本ハム）が抜け、59勝73敗3分けの借金14。広島からFAで加入した西川や昨季首位打者の頓宮らが本来の実力を発揮できず、故障者が相次いだ影響もあって、2リーグ制以降では球団最多23度の零敗を数えるなど、低空飛行を続けた。

　中嶋監督はCS進出の可能性が完全消滅したことを「これだけ借金しているんですからね。もうそれはいずれ消えるのは分かっていますし、試合数考えたらそうですし…」と淡々と受け止めた。去就については「なんで言わなあかんの？」と明言を避け、「プロなんで、どんな試合であろうと最後までやらなきゃいけない。これだけお客さんが来ている中で全力を尽くせないんだったら、いる意味がない」と残り8試合へと目を向けた。