1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 野球

西武 新監督は西口2軍監督 内部昇格で一本化 スモールベースボール&投手力強化で再建

スポニチアネックス / 2024年9月23日 2時3分

西武の西口2軍監督

 西武が来季の新監督として、西口文也2軍監督(51)の内部昇格で一本化したことが22日、分かった。レギュラーシーズン終了後に正式決定する。西武は9試合を残して88敗を喫し、西鉄時代の1971年に記録した球団ワーストを更新。渡辺久信GM兼監督代行(59)は監督職の辞意を固めており、現役時代に通算182勝を挙げた元エースに再建が託される。

 歴史的な低迷からの脱却を目指す来季、球団は西武一筋のレジェンド右腕に再建を託す方針を固めた。西口氏は21年間の現役時代に数々の輝かしい記録を打ち立て、15年の引退後は1、2軍投手コーチを計5年、2軍監督を3年歴任してきた。

 チームは昨季の5位から巻き返すどころか、西鉄時代の71年に記録した84敗を上回る球団ワースト記録を更新し、3年ぶりの最下位が確定している。交流戦前には松井稼頭央監督が休養。渡辺久信GMが監督代行を兼任したが、立て直すことはできず「ファンにも申し訳ない。私の力不足」と語っている。監督職の辞意を固めており、GM職も辞める可能性が高い。球団は8月30日にCS進出の可能性が消滅した後から水面下で後任人事に動き始めた。そして外部招聘(しょうへい)も含めて検討した結果、チームに長年在籍して戦力と課題を把握する西口氏の内部昇格が最適と判断した。

 球団内では、監督の資質として重要な決断力と選手に厳しく接することができる性格が評価されている。1軍が低迷する一方、西口氏が指揮を執る2軍はイースタン・リーグ3位で首位争いを繰り広げている。松井監督が2軍を率いた20、21年は最下位だったが、西口氏が就任した22年から5位、3位とチーム力を上げてきた。

 長年、投手コーチを歴任した経験と実績から、まず期待されるのが投手力の強化だ。開幕前は前評判が高かったが、チーム防御率は3・11でリーグ4位。その投手陣の整備はもちろん、攻撃面での期待も高い。低迷の大きな要因は深刻な得点力不足。西口氏は2軍監督としてバントやエンドラン、盗塁など小技も駆使して1点をもぎ取り、白星を重ねてきた。1軍では小技を絡めようとしてもうまくいかないチグハグな攻撃が散見した。現状では、主砲クラスも見当たらず、機動力を使った攻撃を展開しそうだ。現役時代は、宝刀スライダーを武器に96年から7年連続2桁勝利。5度の開幕投手を務め、ファンの人気も高い。球団は「西口監督誕生」を軸に組閣作業を進めていく。

 ◇西口 文也(にしぐち・ふみや)1972年(昭47)9月26日生まれ、和歌山県出身の51歳。県和歌山商では甲子園出場なし。立正大を経て94年ドラフト3位で西武に入団。97年に15勝を挙げ最多勝、沢村賞、MVP、最多奪三振、最高勝率のタイトルを獲得。98年にも最多勝、最多奪三振。ベストナイン2度、ゴールデングラブ賞3度。15年に現役を引退し、通算成績は436試合で182勝118敗6セーブ、防御率3.73。1、2軍の投手コーチを歴任し、22年から2軍監督。右投げ右打ち。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください