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巨人・菅野 8回1失点で3敗目 今季最多125球も実らず 阪神と1差も「うちが有利なのは変わらない」

スポニチアネックス / 2024年9月23日 5時33分

<神・巨>8回を投げ終えベンチへ戻る菅野 (撮影・西川祐介)

 ◇セ・リーグ 巨人0―1阪神(2024年9月22日 甲子園)

 今季最多となる125球の熱投も実らなかった。0―1で敗れてマジックは6のまま。それでも巨人・菅野は言った。「全然、悲観することはないし、うちが有利なのは変わらない」。百戦錬磨の男は言葉に力を込めた。

 シーズン佳境で迎えた敵地での2位・阪神との直接対決2連戦。当初の予定を1日延ばし、中6日で初戦の先発を託された。「今日の試合の重要性は分かっていたし、最後まで責任持って投げられたらいいと思っていた」。6回で球数は98球を要していたが続投を志願し、8回まで1失点。だが打線は6回無死満塁で無得点に終わるなど、8残塁と拙攻が続き今季19度目の零敗。自身は3敗目を喫した。

 3回1死一塁では送りバントを試みた才木のバットが空を切ったように見えたが、スイングと判定されず。その後も微妙な判定が続き、2死一、三塁から中野に先制の右前打を浴びた。気落ちしてもおかしくない場面で切り替え「そういうものに反応するより、次にどうするか切り替えてやる方が意味がある」と最少失点で切り抜けた。打席でも7回1死で才木から中前打を放ち、ベンチへ向かって両手を広げアピール。投球で、バットで、チームを盛り上げた。

 天王山初戦を落とし、1ゲーム差に迫られたが、菅野は「最後まで1人で投げ切れたのは、チームにとっては良かったかな」と救援陣を休ませたことを収穫に挙げる。阿部監督も「今日は今日、明日は明日で行きます」と切り替えを強調した。

 菅野は「やれることは限られる。気負いすぎず、やっていけたら」と残り7試合を見据える。ここまで14勝を挙げている大黒柱は、最後まで冷静だった。(小野寺 大)

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