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【大の里の父・中村知幸さん手記】我が子ながら感服「自分を信じる力、信念が凄い」

スポニチアネックス / 2024年9月23日 4時39分

祝勝会で笑顔の父・中村知幸さん(左)と大の里(撮影・西海健太郎)

 ◇大相撲秋場所千秋楽(2024年9月22日 両国国技館)

 国技館で観戦した大の里の父・中村知幸さん(48)が、大関昇進と2度目の優勝を祝って本紙に手記を寄せた。

 優勝が決まっていたのでゆったりとした気持ちで見られました。負けてしまったけど、本当に凄い。一族の誉れです。

 泰輝が相撲を始めたのは小1の頃でした。最初は「野球がやりたい」と言っていたけど「足腰鍛えるためにやってみないか?」と勧めて地元の津幡町相撲教室に連れて行ったらすぐにのめり込んでね。私も社会人相撲の選手だったので、息子と一緒にできてうれしかったです。小学生ながら相撲雑誌を読むのが好きで、当時は稀勢の里関のファンだったのかな。それが今の師匠になっているとは縁を感じます。

 小学生までは私が相撲を教えていました。特によく言い聞かせていた言葉は「自分を信じろ」。本人も「信は力なり」という言葉を気に入っているようです。今の活躍を見ても、自分を信じる力、信念が凄いなと我が子ながら思います。

 中学に上がる時「何かを犠牲にしないと強くなれない」と新潟への相撲留学を希望しました。寂しさもあったけど、本人の意思を尊重しました。ただ、相撲どころの石川県を出たことで、周囲からは「裏切り者」として見られたことも。あの頃は2人とも、本当につらかった。大学3年でアマチュア横綱を獲った日の夜「絶対に結果を残さんと、負けたまま逃げた人間だと思われてしまう」と言っていました。そんな思いで頑張っていたのかと思うと、涙が出ましたね。

 力士になってからはあまりにも出世が早過ぎて、正直僕らが追いついてないです。犬の寿命ぐらい早い(笑い)。夏場所後の優勝祝賀会で金沢に来た時もゆっくり話すことはできなかったのですが、名古屋場所後は久々に実家に泊まってくれました。その帰り、金沢駅まで車で送るつもりだったのが泰輝の希望で米原駅まで送ることになりました。4時間ぐらい親子水入らずの会話。良い時間を過ごせました。

 泰輝には、みんなの手本となるような憧れられる力士になってもらいたい。勝っておごらず、負けて腐らず、調子に乗らないように一日一日精進してください。

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